売却向けコラム

家が売れないとどうなるのか?家が売れない理由と売るための対策を徹底解説

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家の売却は、必ずしも売り手の思い通りに進まないケースが多く、売却までの期間が長引いた場合の影響を不安に感じる方も少なくありません。
この記事では、家が売れないとどうなるか、その理由と早期売却の対策方法も併せて解説します。
所有不動産の売却を検討している方は、ぜひ参考にして、速やかな売却につなげてください。

所有している家が売れないとどうなるのか?

所有している家が売れないとどうなるのか?

不動産の売却は、物件の価格はもちろんですが物件の状態や買主の希望条件など、さまざまな要素が関係します。
そのため、売主が考えたスケジュールから大幅にずれたり、最悪の場合は買主がいつまでも現れない状況もありえます。
ここでは、所有不動産が売れないとどうなるのかを、具体的にみていきましょう。

空き家となって管理に手間がかかる

家が売れない場合、すぐにイメージができるのが、空き家になってしまうパターンです。
空き家になると、物件の価値を落とさないための適切な維持管理が必要になります。
マンションやアパートなどの集合住宅は、物件の急速な老朽化を気にする必要はありません。
しかし、一戸建て住宅は、通気性の問題でほこりがたまったり壁にカビが生えたりして老朽化が一気に進みます。
そして、維持管理の労力は、掃除だけに限らず防災や防犯に関わるものまでにおよびます。
不動産を所有する以上、固定資産税の負担も避けられません。
速やかに売却するために必要な維持管理ですが、相当の労力と費用の負担が大きくなります。

不動産会社による買取が有力な選択肢になる

不動産を売却する場合、不動産会社に仲介に入ってもらい、買主を見つけてもらうのが一般的です。
不動産の売買は、売主と買主のニーズが合致して契約に至ります。
しかし、不動産会社が尽力しても、売主の提示した条件に合う買主が見つからないケースも少なくありません。
そのような場合に、検討できるのが不動産会社に物件そのものを買い取ってもらう選択です。
不動産会社との交渉にはなりますが、買取してもらえれば、時間を削減できてスムーズな売却が実現できます。
買取は、市場での取引価格より低い価格になってしまうのが一般的ですが、家が売れない心配を解消できる有効な選択肢の一つです。

競売にかけられる可能性がある

ローンの返済が苦しいために家を売却したいならば、速やかに売れるように慎重に販売計画を立てる必要があります。
住宅ローンや不動産担保ローンは、返済が滞った際の担保として、物件に抵当権が設定されているのが通常です。
もし、売却できずに毎月の返済が滞ってしまえば、物件を競売にかけられる可能性があります。
競売にかけられると、一般的に市場で取引される価格よりも安い価格で売買されます。
担保が設定された物件を売却するならば、債権者や不動産会社と相談し、家が売れない状況に陥らないような対策を講じるのが重要です。

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家が売れない理由

家が売れない理由

不動産の売却は、物件の状態や販売価格、また販売方法などが取引のタイミングに大きく影響します。
買主が求める質の物件を適正な価格で提供しなければ、早期の売却が難しくなり、家が売れない状態に陥る危険性が生じます。
また、物件の魅力を適切な方法で宣伝しないと、買主がスムーズに見つかりません。
ここでは、具体的に家が売れない理由をみていきましょう。

物件そのものに問題がある

新築とは異なり中古の場合、買主は、慎重に物件の状態を確かめます。
少しでも気になる状態があるならば、買主が購入を控えてしまうのは、言うまでもありません。
そのため、物件そのものに問題がある場合、家が売れなくなります。
たとえば、膨大なリフォーム資金が必要になる築古物件や、交通アクセスやインフラ設備の不十分な立地にある物件などが問題としてあげられます。
また、ハザードマップ上で災害が発生しやすいと考えられる地域にある物件も、警戒されるのが一般的です。
物件に潜む問題を十分に認識し、適格な措置を講じなければ、家が売れない状況が続いてしまいます。

販売価格に問題がある

不動産を購入する際、多くの方は物件と価格が釣り合っているのかを判断基準にします。
たとえ好立地にある状態の良い物件であっても、買主が販売価格に納得できなければ、取引は成立しません。
販売価格は、基本的に売主が希望する価格で設定できます。
しかし、価格を決める際は物件の価値を適正に見積もり、周辺相場に合った額を設定するのが重要です。
買主に価値と相場が一致していないと感じられてしまえば、早期の売却が見込めません。
不動産会社と連携しながら物件の価値と相場を的確に理解し、適正な価格を設定しなければ、買主が見つからない状況に陥ってしまいます。

販売の方法に問題がある

適正な販売価格が設定されているにもかかわらず、購入希望者からの問い合わせがない場合は、販売方法に問題がある可能性が疑われます。
物件自体に魅力を感じてもらえなかったり、効果的に公告宣伝がされていなかったりする場合、不動産会社と販売条件面の見直しが必要です。
また、内見があるにもかかわらず成約に至らない場合も、販売方法に原因があると考えられます。
とくに、室内の清掃と整理が不十分な状態であれば、購入を検討する方に好印象を持ってもらえません。
速やかな売却を見込むには、常に不動産会社と販売方法を見直す必要があります。

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家が売れないときの対策

家が売れないときの対策

所有不動産を速やかに売却するには、売れなくなる理由を十分に理解しておく必要があります。
そして、不動産会社と連携して直ちに対策を講じるのが重要です。
ここでは、家が売れないとき、どのような対策をとれば良いのかを具体的にみていきましょう。

広告戦略を見直す

購入を検討する多くの方が、広告の情報をもとに問い合わせをすべきか、内見すべきかを判断します。
そのため、思うように売却が進まないならば、広告戦略を見直すのが有効です。
物件のアピールポイントが明確で、掲載写真から物件のイメージが容易につくかどうかを、今一度チェックする必要があります。
インターネットを有効に活用するのも、一つの対策方法です。
紙面のスペースを気にせずに物件の写真が掲載でき、CG加工も可能なケースもあります。
広告戦略の見直しは、速やかに買主を見つけるためには欠かせないポイントです。

内覧時の対応を見直す

内覧を希望する購入希望者はいるものの契約にまで至らない場合は、内覧時の対応を見直す必要があります。
住みながら売却する場合は、室内の清掃と整理整頓を徹底し、物件に良いイメージを持ってもらうように努めるのが重要です。
汚れの程度によっては、ハウスクリーニングを施し、清潔感を引き出すのも有効な手段の一つです。
購入を検討する方に、購入後の生活をイメージしてもらえるかどうかが、内覧時のポイントといえます。

販売価格の値下げを検討する

どうしても速やかに家が売れない場合は、販売価格の見直しも検討しなければなりません。
その差異は、設定した価格が周辺相場と大きくかけ離れていないかどうかを、改めて確認する必要があります。
販売価格の値下げは、あくまでも最終段階です。
早期に売却したい目的だけで安易に値下げを検討するのではなく、仲介を依頼した不動産会社と情報を共有しつつ慎重に判断する必要があります。
状況によっては、他の不動産会社にも相談し、売却の方法を再度検討するのも有効な手段です。

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まとめ

家が売れないままの状態が続くと、物件の維持管理に多大な労力を費やさなければなりません。
なぜ売れないのか理由を明確にして、適切な対策を講じれば、売却に対する不安を少しでも解消できます。
不動産会社と連携しながら物件の価値や相場の把握に努め、希望するタイミングで売却してもらえれば幸いです。


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