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リフォームでキッチンの位置をずらす方法は?メリットとデメリットも解説

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キッチンは毎日使う場所のため「こうだったら良いのにな…」と、お悩みの方も少なくありません。
使い勝手が気になる場合は、リフォームによって位置をずらすこともできます。
しかし、移設リフォームには気を付ける点がいくつかあるので、注意が必要です。
そこで今回は、キッチンの位置をずらす方法を、メリットとデメリットとともに解説します。
マイホーム購入後、リフォーム・リノベーション検討している方は、ぜひ参考になさってください。

キッチンの位置をずらす方法は?

キッチンの位置をずらす方法は?

まずは、キッチンの位置をずらす方法と、費用について解説します。

方法①:種類はそのままで既存のキッチンを移動する

方法として、まず挙げられるのが、種類はそのままで既存のキッチンを移動することです。
キッチン自体はそのまま使用し、レイアウトのみを変更する方法となります。
向きを90度変えるだけでも、使い勝手が向上し、家族とのコミュニケーションが取りやすくなることがあるでしょう。
しかし、キッチンが古い場合は、リフォームと同時に新品に交換することをおすすめします。
水回りの設備の寿命は約10~15年であり、10年以上使用している場合は、交換時期が近づいています。
移動と同時に新品にすることで、トータルコストを抑えることが可能です。

方法②:対面型にする

壁付け型であれば、対面型にして位置をずらすことも方法の一つです。
移動リフォームでもっとも多いのが、壁付け型タイプを対面型にする工事です。
築年数が経過した家の場合、キッチンは壁付け型になっていることが少なくありません。
リビングやダイニングに背を向けて炊事をするため、家族の様子を伺うのが難しいと言えるでしょう。
とくに、小さなお子さんがいる家庭では「調理が進まない」といった状況にもなり得ます。
対面型にすることで、家族の顔が見えるため、コミュニケーションを取りながら家事ができるのがメリットです。

方法③:アイランド型にする

位置をずらす方法として、アイランド型にすることも挙げられます。
アイランド型はおしゃれで、動線の自由度が増すのが魅力です。
リビングのほぼ中心にレイアウトされるため、料理をする方にとって人気があります。
家族全員で調理を楽しめることも、アイランド型の特徴と言えるでしょう。

位置をずらす場合の費用

キッチンの位置をずらす場合、費用の相場は下記のとおりです。

●既存のキッチンの位置を移動する:20~70万円
●レイアウトを変更する:100~200万円
●別のフロア(1階から2階)へ移動する:90~250万円


上記の費用には、配管や配線工事、電気工事などが含まれています。
床や壁を補強したり、廃材を処分したりする費用も必要です。
新品に交換する場合は、キッチン自体の費用も発生するため、注意するようにしましょう。

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キッチンの位置をずらすメリット

キッチンの位置をずらすメリット

続いて、キッチンの位置をずらすメリットについて解説します。

メリット①:家事動線がスムーズになる

メリットとして、まず挙げられるのは、家事動線がスムーズになることです。
キッチンは毎日使用する場所であるため、「こうだったら良いのに」と悩む方も少なくありません。
小さな困りごとでも、毎日続くとストレスに感じることがあります。
位置や向きが変わるだけでも家事がしやすくなるため、快適な暮らしが実現します。

メリット②:家族とコミュニケーションを取る時間が増える

家族とコミュニケーションを取る時間が増えることも、メリットの一つです。
壁付け型の場合、前述のとおり、家族に背を向けて家事をすることになります。
そのため、調理中は家族の様子が見えず、会話がしにくくなるのがデメリットです。
対面型やアイランド型にすれば、家族と対面しながら家事をおこなうことができます。
小さなお子様がいて壁付け型が不便だと感じる方は、対面型やアイランド型にすることをおすすめします。

メリット③:模様替えも可能

メリットとして、模様替えが可能な点も挙げられます。
キッチンを新しくしたり位置をずらしたりするだけでなく、内装を好みに仕上げることもできます。
たとえば、壁がパネルの場合、モザイクタイルなどのおしゃれなものに交換することが可能です。
汚れが目立つ壁であれば、汚れが付きにくく、お手入れが楽な素材に交換するのも良いでしょう。
内装のイメージを変えるだけでなく、キッチンをより使い勝手の良い空間に仕上げることができます。
模様替えを考えている場合は、キッチンの位置をずらす工事とともに施工することをおすすめします。
移動と内装工事を別々におこなうと、費用が割高になる可能性があり、金銭的な負担が大きくなりやすいといえます。

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キッチンの位置をずらすデメリット

キッチンの位置をずらすデメリット

最後に、キッチンの位置をずらすデメリットについて解説します。

デメリット①:まとまったお金が必要になる

デメリットとして、まず挙げられるのは、まとまったお金が必要になることです。
前述のとおり、キッチンを移動するリフォームには多くの費用がかかります。
別のフロアに移動したり、グレードの高いものを購入したりする場合は、さらに高額になるでしょう。
室内のリフォームやリノベーションと異なり、大きな変化が見られない分、「高くついた」と感じるかもしれません。
予算オーバーになる場合、グレードを下げたり工程を省いたりするなどの妥協が必要となります。
こだわりをすべて取り入れたい場合は、高額になりやすいため注意が必要です。

デメリット②:調理の音が大きくなりやすい

調理の音が大きくなりやすいことも、デメリットの一つです。
壁付け型と異なり、対面型やアイランド型にした場合、調理中は換気扇の音や調理音がリビングにダイレクトに届きやすくなります。
リビングでテレビを見ていたり、お子さんが勉強をしていたりする場合、キッチンからの音が妨げになることがあります。
リビングとキッチンが離れていたときは気にならなかったことが、位置をずらしたことで気になることもあるでしょう。
そのため、家族の意見を聞き、レイアウトを考慮したうえでリフォームをおこなうことが重要です。
移動する位置が適しているか不安な方は、まず不動産会社に相談することをおすすめします。

デメリット③:リビングやダイニングが狭くなることがある

デメリットとして、挙げられることは、リビングやダイニングが狭くなる可能性があることです。
対面型やアイランド型にした場合、キッチンがリビング側に飛び出すことになるのが一般的です。
そのため、壁付け型のときは広々としていたリビングやダイニングも、窮屈になる恐れがあります。
せっかく理想を求めて位置をずらしたのに、後悔したくはないでしょう。
どのようなレイアウトにするのか、適したキッチンの大きさなどを考慮したリフォームをおこなうことが重要になります。

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まとめ

キッチンの位置をずらすリフォームでは、既存のキッチンを移動したり対面型にしたりといった方法があります。
家事動線がスムーズになったり、家族とコミュニケーションを取る時間が増えたり、内装の模様替えができることなどがメリットです。
デメリットとして、まとまったお金が必要になることや、対面型やアイランド型にした場合、調理中は換気扇の音や調理中の音がリビングに聞こえやすいことなどが挙げられます。


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