購入向けコラム

古民家リノベーションの魅力とは?かかる費用や補助金制度をご紹介

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古民家は、地域の特色に合わせた家屋や昔ながらの暮らし方に触れることができ、価値が高まっています。
しかし、古民家の造りは現代住宅とは大きく異なっているため、リノベーションしようか迷う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は古民家リノベーションの魅力やかかる費用、補助金制度についてご紹介します。
不動産購入後にリノベーションを検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

古民家リノベーションの魅力とは?

古民家リノベーションの魅力とは?

新築住宅の購入ではなく、古民家リノベーションという選択肢は、住まい手にとって大きな魅力があります。
その魅力は「趣のある暮らし」「木材の強みを生かした設計」「税金のお得感」の3つです。

魅力①趣のある暮らし

古民家には、新しい物件にはない魅力や雰囲気があります。
伝統的な建築様式、歴史的な趣、温かみのある空間は、新築住宅にはない特別な雰囲気を醸し出しています。
リノベーションをすれば、この雰囲気を保ちつつ、現代の便利さや美しさを取り入れることができるのです。

魅力②木材の強みを生かした設計

古民家には、木材の骨組みや床、ディテールなど、質実剛健で耐久性のある素材が標準だった時代を象徴するような家屋が多くあります。
上質な素材と優れた職人技で造られた古民家は、魅力的であるだけでなく、長期間の暮らしに最適な長寿命と堅牢性を兼ね備えています。
たとえば築100年以上の古民家にはヒノキが用いられており、樹齢100年のヒノキの強度は数百年変化しないという研究結果もあるほどです。
リノベーションをすることで、古民家の強みを生かしつつ、さらに長く安心して暮らせる住まいを実現することができるでしょう。

魅力③税制面でのお得感

不動産を所有していると毎年固定資産税が課されますが、建物にかかる固定資産税は築年数に左右されます。
築年数が古いほど資産価値が低いと判断されるため、古民家リノベーションは新たに同規模の住宅を建築するよりも固定資産税額を抑えられます。
また、古民家のリノベーションは、行政から補助金や助成制度を活用できるケースも多いです。
このように、新築住宅を購入するよりも古民家を購入してリノベーションしたほうが、長い目で見たときにより多くの利益をもたらす可能性があるでしょう。

古民家リノベーションにかかる費用とは?

古民家リノベーションにかかる費用とは?

では実際に、古民家をリノベーションするにはどれぐらいの費用がかかるのか気になりますよね。
費用は、リノベーションの範囲、家の大きさ、現在の状態、とくに耐震性や断熱性などの要素に影響され、大きく変動することがあります。
この章では、坪数ごとの費用相場や工事箇所ごとの費用をご紹介します。

坪数ごとの費用相場

建物の各階の床面積の合計坪数ごとの費用相場(税別)は、以下のとおりです。

●20坪(66㎡):1,400万円~1,800万円
●30坪(99㎡):1,700万円~2,200万円
●40坪(132㎡):2,000万円~2,600万円
●50坪(165㎡):2,600万円~3,400万円
●60坪(198㎡):3,200万円~4,200万円


なお、こちらの費用相場は木造軸組み工法の古民家で、内装・外装を骨組みだけ残してフルリノベーションした場合の費用相場です。
古民家は、どうしても耐震性や断熱性を現在の基準まで引き上げる工事が必要となります。
そのため、一般的な中古住宅のリノベーションと比較して高額な費用になりやすいです。
現在の耐震基準を満たすためのリノベーションには、最低でも150万円~200万円ほどの費用はかかるでしょう。
また、家の状態や使用する設備・建材のグレード、施工業者によっても費用は変動するため、ご留意ください。

工事箇所ごとにかかる費用相場

古民家のリノベーションでは、トイレや浴室、キッチンなどの水回りの設備工事が多いです。
状態が良ければ50万円~100万円ほど、タイル張りの浴室をユニットバスに変更する工事では100万円以上の費用がかかります。
水回りの箇所ごとの費用相場は以下のとおりです。

●キッチン:約50万円~150万円
●トイレ:約20万円~50万円
●浴室:約100万円~150万円
●洗面所:約20万円~50万円


築100年を超える古民家で、水回りとダイニングを中心にリノベーションし、約900万円かかった実例もあります。
また、古民家は屋根や外壁が劣化しているケースも多いです。
屋根や外壁の劣化を放置すると、雨漏りの原因となるためご注意ください。
屋根と外壁工事にかかる費用相場は、それぞれ約50万円~350万円です。
塗装が必要な場合は、屋根と外壁でそれぞれ100万円前後の費用がかかるでしょう。
全体的な屋根の葺き替えや外壁材の張り替えをおこなう場合は、それぞれ150万円~300万円以上の費用がかかると見ておいたほうが良いです。
間取り変更は、約20万円~350万円かかります。
大幅に間取り変更したり、増築したりする場合は、1,000万円以上かかるケースもあります。
間仕切り壁を設置するのみの間取り変更であれば、8~25万円前後の費用でリノベーションも可能です。

古民家リノベーションに活用できる補助金制度とは?

古民家リノベーションに活用できる補助金制度とは?

前章でご紹介したとおり、古民家リノベーションには高額な費用がかかることが多いです。
そこで活用したいのが「古民家再生の補助金制度」です。
国や自治体は空き家の活用や中古住宅の流通を促進するために、古民家再生に利用できる補助金制度を用意しています。
ただし、各自治体によって補助金制度の内容と条件、予算が異なる場合があるため、工事をおこなう前に役所に確認しましょう。
この章では、代表的な古民家再生に活用できる補助金制度の種類についてご紹介します。

①耐震補強工事に関する補助金

古民家の耐震性能を向上させるため、耐震補強工事をおこなう場合は、工事にかかる費用を補助してもらえる制度があります。
耐震補強工事の補助金を受けるための主な条件は、以下のとおりです。

●1981年5月31日以前に建築された住宅
●耐震診断結果の判定値が1.0未満または0.7未満
●税金滞納がない世帯
●2階建以下の木造軸組工法で建築された住宅


ただし、補助金の条件や対象は自治体によって異なる場合があります。

②省エネ工事に関する補助金

古民家の省エネ性能を向上させるための工事についても補助金制度が活用できます。
たとえば、以下のようなケースです。

●太陽光発電パネルの設置
●省エネ設備(省エネの給湯器やLED照明など)の設置
●断熱性能を向上させる工事


省エネ工事に関する補助金は、工事の内容によって補助金制度の分類が異なる場合があります。
たとえば、令和3年度は「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」と「次世代省エネ建材支援事業」の2つがあり、それぞれ条件や補助金額が異なりました。
年度によっても内容や補助金額が変更となることがありますので、自治体に確認しましょう。

③バリアフリー化に関する補助金

古民家をバリアフリーにリノベーションする場合は「高齢者住宅改修費用助成制度」が活用できます。
ただし、補助金を受けるには「要支援または要介護と認定された方と同居している」などが条件となります。
補助金の対象となる工事も決まっており、事前に申請が必要なため工事を実施する前に自治体に確認しましょう。

まとめ

古民家リノベーションには、木材の強みを生かした設計と趣のある暮らし、固定資産税が軽減できるなどの魅力があります。
古民家の費用相場は、建物の状態や工事の範囲によって異なりますが、高額となるケースが多いです。
古民家再生の補助金を活用して費用を抑えることもできるため、ぜひ古民家の購入をご検討ください。


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