購入向けコラム

マンションの防音リノベーションについて!費用や注意点も解説

マンションの防音リノベーションについて!費用や注意点も解説の画像

マンションのリノベーションを検討しているものの、周囲への生活音漏れや外部からの騒音が気になってお悩みではありませんか。
集合住宅では音によるご近所トラブルが起こりやすいため、快適な暮らしを守るためには、間取りや内装だけでなく確実な防音対策を取り入れることが重要ですよね。
本記事では、マンションでとくに重要となる「床・壁・窓」の3か所に焦点を当て、それぞれの具体的な防音リノベーションの方法と費用相場について解説します。
騒音のストレスがない静かで安心できる住環境を手に入れたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

床の防音リノベーションのメリットと費用相場

床の防音リノベーションのメリットと費用相場

マンションの防音対策には主に床・壁・窓がありますが、まずはトラブルになりやすい床から押さえることが大切です。
はじめに、床を静かにするメリットや防音対策の費用について解説していきます。

衝撃音の違いと防音対策

床から伝わる衝撃音は、軽量衝撃音と重量衝撃音の2種類に分けて考えると対策しやすくなります。
軽量衝撃音は食器を落とした音やスリッパの音など、床表面で発生する高い音が下階へ響くものです。
そのため、カーペットやコルクマット、防音フローリングなどで衝撃をやわらげる方法が向いています。
一方、子どもが走る音や重い足音は重量衝撃音にあたり、床そのものを振動させるのが特徴でしょう。
こうした音には、防振ゴム付きの支持脚を使った二重床や、床下へ吸音材を入れる対策が効果を発揮します。
つまり、音の種類を見極め、床材と下地を組み合わせることが、防音性能を高めるポイントです。

騒音クレーム事例と解決策

2階以上の住戸では、子どもの足音や深夜の家事による移動音が、下階からの相談につながることがあります。
とくに在宅時間が長い家庭では、生活音を聞く機会も増えるため、早めに床の遮音性能を確認しておくと安心です。
床材の性能はL値で示され、一般に数字が小さいほど下階へ音を伝えにくいとされています。
ただし、管理規約でLL-45以下などの基準が定められている場合もあり、工事前の確認が欠かせません。
そこで、施工会社と規約を共有し、床材の性能証明書を準備すれば、管理組合への申請も進めやすくなります。
規約に沿った材料と工法を選ぶことが、近隣への配慮にもつながるでしょう。

主な工法別の費用と抑え方

直床工法は、コンクリートの床へ防音フローリングを直接貼る方法で、70㎡なら約80万円~120万円が目安です。
工期や費用を抑えやすい反面、床がやや沈む場合もあり、歩き心地を確認すれば安心でしょう。
一方、二重床工法は床下に配管や配線を通しやすく、将来の改修にも対応しやすいのがメリットです。
費用は70㎡で約150万円~250万円が目安となり、床下へ吸音材を入れる設計も重要になります。
また、予算を抑えたい場合は、リビングや廊下など音が出やすい場所だけを施工する方法も有効です。
見積もりでは撤去費や下地補修費まで確認し、工法ごとの総額を比べておきましょう。

▼この記事も読まれています
中古マンションの築年数における購入価格の推移は?限界点・注意点もご紹介

壁を強化して生活音を防ぐメリットと費用相場

壁を強化して生活音を防ぐメリットと費用相場

前章では床の防音対策について述べましたが、隣室への生活音の漏れも、しっかり防ぎたいポイントです。
そこで、壁を強化して生活音を軽減するメリットや、各種費用について解説します。

戸境壁の弱点と防音の効果

隣の住戸との間にある戸境壁は、鉄筋コンクリート造なら厚さ150mm~200mmほどが一般的です。
コンクリートは重く厚いほど音を遮りやすいため、本来は高い遮音性を期待できる構造といえます。
しかし、GL工法で石膏ボードを貼っている壁では、壁との間にできた空気層が音を共鳴させる場合があるのです。
その結果、話し声やテレビ音などが想像以上に隣室へ伝わることがあります。
そこで、既存壁から離して下地を組み、内部へ吸音材と遮音材を重ねる二重壁化が有効でしょう。
複数の層で音を吸収・遮断できるため、生活音の漏れを抑えやすくなり、室内で過ごす安心感もより高められます。

施工方法の選択肢と種類

戸境壁のコンクリート部分は共用部分にあたるため、構造部分を直接加工しない工法を選ぶ必要があります。
そのため、床と天井へ自立した下地を固定し、既存壁に触れない独立二重壁を設ける方法が一般的です。
下地の間にはグラスウールやロックウールを入れ、遮音シートや石膏ボードを重ねて音を抑えます。
また、石膏ボードを2枚張る場合は継ぎ目をずらし、音が抜けやすい隙間を減らすとよいでしょう。
大がかりな工事を避けたい場合は、壁紙の上から吸音パネルや防音ボードを付ける方法も選択肢です。
両面テープや極細ピンで固定できる製品なら、建物を傷つけにくく、テレビ音の軽減にも役立ちます。

工法別の費用と助成金制度

6畳間の壁一面、約8.6㎡を専門業者が二重壁化する場合、仕上げ込みで約15万円~35万円が費用の目安です。
ピアノ演奏などで高い遮音性能を求めると、材料が増えるため50万円以上になる場合もあります。
一方、防音ボードは900mm角で1枚約1万円~2万円、壁一面なら約10万円~15万円が目安でしょう。
さらに、テレビの背面や枕元へ数枚設置する部分施工なら、数万円から始められるのも魅力です。
なお、生活音対策だけの補助制度は限られますが、断熱改修との併用で支援を受けられる可能性があります。
対象製品や申請時期には条件があるため、工事前に施工会社へ確認すると安心です。

▼この記事も読まれています
中古マンションのスケルトンリフォームは可能?メリットや費用なども解説!

窓の気密性を高める防音リノベーションの効果と費用

窓の気密性を高める防音リノベーションの効果と費用

ここまで床や壁の対策を解説しましたが、外からの騒音を防ぐため、窓の対策もおさえておきましょう。
最後に、窓の気密性を高めて外部騒音を抑えるメリットや、費用について解説していきます。

気密性や断熱性向上の効果

窓は壁や床よりも音が出入りしやすいため、外部からの騒音を抑えるには気密性を高めることが重要です。
既存の窓の室内側へ内窓を設置すると、2つの窓の間に空気層が生まれ、音の振動を弱めやすくなります。
また、複層ガラスへ交換しても、複数のガラスと中間層によって窓から入る音を軽減できるでしょう。
さらに、この空気層は室内外の熱移動も抑えるため、夏や冬の冷暖房効率を高める効果が期待できます。
その結果、電気代の節約につながり、室内側のガラス面が冷えにくくなる点もメリットです。
結露を抑えやすくなれば、カビやダニの発生予防にもつながり、快適な室内環境を保ちやすくなります。

騒音源別サッシの選び方

窓の防音は、騒音の種類に合わせてガラスやサッシを選ぶことが大切です。
自動車や電車などの低音域から中音域には、ガラスの厚みだけでなく、サッシの隙間を減らす対策が向いています。
一方、人の話し声や犬の鳴き声など高音域の音には、防音用の中間膜を挟んだ合わせガラスが有効でしょう。
ただし、外窓と内窓に同じ厚さのガラスを使うと、特定の音で共鳴して音が通りやすくなる場合があります。
そこで、外窓が3mmなら内窓を5mmにするなど、異なる厚さを組み合わせる方法がおすすめです。
さらに、樹脂サッシと複層ガラスを組み合わせれば、気密性や断熱性の向上も十分に期待できます。

窓の施工費用と工期の目安

内窓の設置費用は、小窓・腰高窓で約5万円~10万円、掃き出し窓で約10万円~20万円が目安です。
工期は1窓あたり約1時間~2時間と短く、解体をほぼ伴わない点も取り入れやすいでしょう。
防音ガラスの交換は1か所約5万円~15万円、外窓のカバー工法は約15万円~30万円が目安です。
ただし、既存サッシに歪みや隙間があると効果が出にくいため、枠の状態も確認しておきましょう。
また、外窓の改修は共用部分の変更にあたる場合があるので、管理規約と申請確認が必要になります。
断熱基準を満たす内窓や複層ガラスは補助対象になる場合もあるため、施工会社へ確認すると安心でしょう。

▼この記事も読まれています
マンションは新築と中古でどれほどの価格差がある?物件の特徴も解説!

まとめ

マンションでトラブルになりやすい床の防音対策は、衝撃音の種類に応じた床材や工法を選び、管理規約をしっかり確認しながら進めることが大切です。
隣室への生活音漏れを防ぐには、既存の壁に触れない独立二重壁を設ける工法が効果的であり、部分的な施工や断熱材との併用で費用を抑えることも可能です。
外からの騒音を抑える窓の防音リノベーションは、内窓の設置などで気密性を高めることが重要で、同時に断熱性の向上による省エネ効果や結露予防も期待できるでしょう。

大東建託リーシング

全国の不動産取引をサポートする中で、親身な対応と誠実な情報提供を大切にしています。
一人ひとりのお客様に寄り添い、安心してご相談いただける関係づくりを心がけています。

■強み
・全国47都道府県に対応する広範なネットワーク
・地域に精通した担当者による的確な提案とサポート

■事業
・戸建て、土地、マンション、投資用物件の売買
・不動産の売却 / 買取 / 査定に関する幅広いご相談


前の記事を読む 次の記事を読む

関連記事

新興住宅地の意味や特徴について!メリットとデメリットも解説の画像

買いたい

新興住宅地の意味や特徴について!メリットとデメリットも解説

理想のマイホームを探すなかで、「新興住宅地」という言葉を目にして、その具体的な意味やどのような特徴がある街なのかと疑問に思っていませんか。整った綺麗な街並みには多くの魅力がある一方で、長く住み続けるにあたって不便な点はないか、周囲の環境が自分たちの生活スタイルに合っているのかと不安を抱えるのは当然のことです。本記事では、新興住宅地の正確な意味や誕生の背景をはじめ、暮らし目線でわかるメリットとデメリットの双方について解説します。後悔のないマイホーム選びに向けて、ご自身に最適な住環境を見つけたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネッ...

結婚前に家を買うべき?購入時期の基準についても解説の画像

買いたい

結婚前に家を買うべき?購入時期の基準についても解説

マイホームの購入を検討しつつも、「結婚前に家を買うべきか、それとも結婚などのライフイベントを待ってから購入すべきか」とお悩みではありませんか。若いうちに購入すれば返済期間を長く設定できて毎月の負担が軽くなる魅力がある一方で、将来設計が変わった際の手放すリスクや金銭的な負担も伴うため、一人で決断するのは難しいですよね。本記事では、結婚前に家を買うことの具体的なメリットとデメリットにくわえ、ご自身のライフプランに合った買い時を判断するための3つの基準について解説します。無理のない資金計画で理想の住まいを手に入れ、将来に向けた安心の基盤を築きたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物...

私道でのトラブルについて!購入前の確認事項も解説の画像

買いたい

私道でのトラブルについて!購入前の確認事項も解説

念願の一戸建てや土地の購入を検討する中で、物件に接する道路が「私道」と記載されており、将来のトラブルに巻き込まれないか不安を感じていませんか。私道に関する権利関係やルールは複雑で、事前にしっかりと確認しておかないと、車の通行が制限されたり、将来の建て替えができなかったりする深刻な問題に発展する恐れがあります。本記事では、私道と公道の基本的な違いから、購入前に確認すべきポイントや、代表的なトラブルの未然防止策について解説します。安心して長く住み続けられる理想のマイホームを手に入れたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネットの売買戸...

省エネ住宅とは何なのか?性能基準の仕組みについても解説の画像

買いたい

省エネ住宅とは何なのか?性能基準の仕組みについても解説

マイホームの建築や購入を検討する中で、「省エネ住宅とは具体的にどのような基準を満たすべき家なのか」と疑問や不安を抱えていませんか。専門用語が多く難しく感じてしまうかもしれませんが、住宅の性能を妥協してしまうと、将来的な光熱費の負担が増えるだけでなく、日々の快適な暮らしにも大きな影響を及ぼしてしまいます。本記事では、省エネ住宅に求められる基本性能や基準となる重要な数値から、ZEHやLCCMといった代表的な種類とその選び方について解説します。これから長く安心して暮らせる理想の省エネ住宅の購入を検討している方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネッ...