シニア世代にマンションがおすすめの理由とは?適した広さや間取りも解説
厚生労働省が公表した「令和4年度 簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は男性81.05年・女性87.09年となっています。
長い老後生活を快適に過ごすために、引っ越しを考えるシニア世代は珍しくありません。
シニア世代の住み替え先には、マンションがおすすめであることをご存じでしょうか。
この記事では、シニア世代にマンションがおすすめの理由や適している間取り、マンションの選び方のポイントを解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
いい部屋ネットの売買マンション一覧へ進む
シニア世代にマンションがおすすめの理由とは
シニア(senior)は、年長者や上級者、高齢者という意味です。
日本では、一般的に65歳以上の方を指します。
しかし国によってシニアとされる年齢は違うほか、近年は年を重ねても働いている方が多く、70歳以上をシニアとすることもあります。
シニア世代になると、ライフスタイルが変わる方が少なくありません。
多くの方が定年退職や子の独立、心身の衰えなどの変化に見舞われ、これまでの生活を見直すことになります。
これらの変化に対応できることが、シニア世代の住居としてマンションをおすすめする理由です。
一戸建てにはないマンションのメリットとは
一戸建てにも多くの良さがありますが、シニア世代になるとマンションのほうが暮らしやすいと感じる方が増加します。
それは、マンションには次のような特徴とメリットがあるためです。
立地が良く利便性が高い
年齢を重ねると通院の機会が増えますが、運転免許証を返納する方も増えます。
マンションの多くは駅の近くなど、利便性の高いエリアに建てられています。
そのため通院や買い物に便利なことが多く、運転免許証の返納後も移動が容易な点がメリットです。
室内がフラット
一般的なマンションの室内には、階段や段差がありません。
転倒のリスクの少なさだけでなく、足腰が弱ったとしても室内をスムーズに移動できるバリアフリー性の高さがメリットです。
上の階と下の階を移動する必要がなくなるため、毎日の家事も楽になります。
セキュリティ設備が充実
警察庁が発表した「令和4年 侵入窃盗の発生場所別認知件数」によると、侵入窃盗が発生した場所の内訳は、一戸建て33%、3階建て以下の共同住宅7.8%、4階建て以上の共同住宅4.3%でした。
共同住宅に比べて、一戸建てのほうが侵入窃盗被害に遭いやすいことがわかります。
マンションはオートロックや防犯カメラ、管理人室が設置されていることが多く、セキュリティ設備が充実していることが特徴です。
一戸建ての場合は自分でセキュリティ設備を導入しなくてはならず、マンションと同等の安全性を確保するのは難しいでしょう。
▼この記事も読まれています
建売住宅を購入するときの流れとは?契約前・契約時・契約後ごとに解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
いい部屋ネットの売買マンション一覧へ進む
シニア世代におすすめのマンションの間取りとは
マンションと一口に言っても、単身者向けからファミリー向けまで、広さも間取りもさまざまです。
まったく当たりをつけずにマンション探しを始めると、ご自身に合っているとは言えないマンションを選んでしまうかもしれません。
そこでこの章では、シニア世代におすすめのマンションの間取りをご紹介します。
シニア世代のマンションに必要な広さ
国土交通省は「住生活基本計画」のなかで、生活に必要な広さの目安を提示しています。
1人世帯~4人世帯の最低居住面積水準、都市居住型誘導居住面積水準は次のとおりです。
●1人世帯:最低居住面積水準25㎡/都市居住型誘導居住面積水準40㎡
●2人世帯:最低居住面積水準30㎡/都市居住型誘導居住面積水準55㎡
●3人世帯:最低居住面積水準40㎡/都市居住型誘導居住面積水準75㎡
●4人世帯:最低居住面積水準50㎡/都市居住型誘導居住面積水準95㎡
最低居住面積水準とは、名前のとおり、その人数が暮らすのに最低限必要な面積のことです。
一方、誘導居住面積水準は、多様なライフスタイルが送れる面積の目安となっています。
なお、誘導居住面積水準にはマンションを想定した都市居住型と、一戸建てを想定した一般型があり、今回は都市居住型のみをご紹介しています。
シニア世代は子が独立していることが多いため、1人世帯もしくは夫婦2人の2人世帯となるでしょう。
そのため、最低限必要な広さは25㎡~30㎡、快適に暮らすための広さは40㎡~55㎡だといえます。
シニア世代におすすめの間取り
40㎡~55㎡の広さのマンションで暮らすのであれば、間取りは1LDKもしくは2LDKがおすすめです。
1LDK
1LDKは、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)のほかに、居室が1部屋ある間取りです。
40㎡~55㎡の広さがある1LDKであれば、余裕のある1人暮らしや、コンパクトな2人暮らしが実現するでしょう。
1人世帯であればゆったりと暮らしたい方、2人世帯であれば2人で過ごす時間を多く持ちたい方におすすめです。
部屋数が多くないため、生活動線が良いマンションが多い点や、価格を抑えられる点もメリットとして挙げられます。
2LDK
2LDKは、LDKのほかに、居室が2部屋ある間取りです。
寝室以外にも部屋がほしい方や、2人それぞれに寝室を確保したい方に向いています。
2LDKの平均的な面積は55㎡~60㎡であるため、2人でも広々とした暮らしを送れるでしょう。
▼この記事も読まれています
建売住宅の寿命は何年?注文住宅との違いや寿命を延ばすメンテナンスを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
いい部屋ネットの売買マンション一覧へ進む
シニア世代がマンションを選ぶ際に押さえたいポイントとは
シニア世代におすすめのマンションの広さは40㎡~55㎡、間取りは1LDK~2LDKです。
この広さや間取りを基準にして、ご自身の世帯人数やライフスタイルに適したマンションを選ぶことをおすすめします。
そのうえで、次のポイントも押さえるよう心掛けると、より快適な生活が送れるでしょう。
トイレの位置や扉を確認する
シニア世代になると、若いころよりもトイレのために中途覚醒をすることが増えます。
暗い環境でトイレに行くことになるため、トイレは寝室の近くにあるほうが安全です。
万が一トイレで倒れたとしても、寝室の近くであれば同居人が早期に気づきやすくなります。
2人世帯で寝室を別にしている場合でも、それぞれの寝室に近い場所にトイレがある間取りを選びましょう。
またトイレで倒れたときに対処しやすいよう、トイレの扉は引き戸、もしくは引くタイプのものがおすすめです。
押すタイプの扉では、倒れ方によっては開かなくなるおそれがあります。
引き戸で仕切られている間取りを選ぶ
トイレの扉は引き戸がおすすめだとご紹介しましたが、室内にある扉がすべて引き戸になっているマンションであれば、さらにおすすめです。
ドアノブを回して押したり引いたりするタイプの扉の開閉作業は、シニア世代には大きな負担となるでしょう。
引き戸であれば、体への負担を抑えられるだけでなく、コンパクトなマンションでも開放感を演出したり、ドアの開閉位置を心配することなく家具を設置できたりします。
水回りが集約されているか確認する
効率的に家事をこなしたい方、加齢によって体力が低下した方には、キッチンと浴室、洗面所などが一か所に集まっている間取りがおすすめです。
家事の内容は多岐にわたるため、家のはしからはしまで、歩き回らなくてはならないことも少なくありません。
水回りが集約されているマンションは生活動線が優れていることが多く、おこなったり来たりする手間を省けるため、少ない労力で家事をおこなえます。
▼この記事も読まれています
建売住宅と注文住宅は何が違う?設計や入居までの期間などの違いを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
いい部屋ネットの売買マンション一覧へ進む
まとめ
シニア世代の住居としてマンションがおすすめだと言われている理由は、利便性や安全性の面などから老後の生活に適しているためです。
シニア世代の1~2人世帯であれば、40㎡~55㎡の1LDK~2LDKのマンションをおすすめします。
マンションを選ぶ際は、トイレの位置や扉の種類を確認することなどがポイントです。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
いい部屋ネットの売買マンション一覧へ進む