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EV充電とは?賃貸物件にEV充電を導入するメリットや導入方法を解説

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電気自動車、通称EVの普及に伴い、その充電設備が賃貸物件にも求められるようになりました。
そこで今回は、EV充電とはなにか、賃貸物件に導入する必要性やメリット、導入方法について解説します。
これから賃貸管理や賃貸経営を始めようとしている方は、ぜひ参考にしてください。

EV充電器を賃貸物件に導入する必要性とは?

EV充電器を賃貸物件に導入する必要性とは?

EV充電器とは、電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電をする器械のことです。
EV充電器が設置されている場所はEV充電ステーションと呼ばれ、近年はコンビニエンスストアやガソリンスタンドに設置されるようになりました。
しかし、賃貸物件に関してはまだ普及していないため、電気自動車のドライバーは不便に感じている方が多い現状にあります。

EV充電器を賃貸物件に導入する必要性

電気自動車はガソリン車と比較して排気ガスを出さないため、環境に優しく、政府も脱炭素化の社会を促進するために電気自動車の普及を目指しています。
そのため、電気自動車の普及に合わせて充電インフラを急速に拡充する必要があります。
とくに、マンションやアパートなどの集合住宅では、EV充電器の設置が急務です。
2022年は「EV元年」とも言われ、電気自動車の普及が飛躍的に進んでいます。
EV充電には以下の3つの利用シーンがあります。

●自宅や事業所での基礎充電
●移動中に充電を補うための経路充電
●外出先での目的地充電


眠っている間に自宅で基礎充電を行い、朝出かけるときには充電が完了しているのが理想ですが、アパートやマンションなどの集合住宅では基礎充電ができる場所が不足しています。
そのため、賃貸物件にEV充電器を導入する必要性は高いです。

EV充電器の導入は義務化される?

集合住宅においては、今後EV充電器を設置することが当たり前となる可能性があります。
行政は、集合住宅にEV充電器を導入する義務を課す方向で動いているからです。
イギリスは、2022年から新築住宅や商業施設にEV充電設備を設置することを義務付ける方針を打ち出しており、韓国も2022年からマンションでのEV充電器設置を義務化しました。
日本国内でもEVの普及促進に積極的な取り組みが見られます。
特に東京都ではEVの普及に積極的で、2025年4月から新築マンションの駐車台数の2割以上にEV充電器の設置が義務づけられる予定です。

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賃貸物件にEV充電器を導入するメリットとは?

賃貸物件にEV充電器を導入するメリットとは?

では、賃貸物件にEV充電器を導入すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
EV充電器を設置すると、大家さんや入居者にとって以下のようなメリットがあります。

メリット①資産価値の向上

前述したように、電気自動車を所有する場合、自宅で主要な充電方法である「普通充電」がおこなえる環境が必要です。
しかしながら、EV充電器が設置されている賃貸住宅はまだ少なく、EVを所有する入居者はEV充電器が設置されている物件を選ぶ傾向があります。
したがって、EV充電器が設置されていることは、入居者の呼び込みに効果的であり、大きなアドバンテージとなる可能性があります。
また、賃貸借契約の更新を検討する際にも、EV充電器が設置されている賃貸物件は希少性があるため、契約更新や長期入居を促進することができるでしょう。
さらに、EV充電器の設置を家賃に反映させ、不動産の付加価値として活用することも可能です。
通常、一度設定した家賃は簡単に変更することができませんが、電気自動車を所有している居住者がいる場合、家賃または駐車場の料金などに上乗せして収益性を上げることも期待できます。

メリット②空室対策になる

電気自動車を所有する方や購入検討中の方々を満足させるためには、早期に賃貸住宅にEV充電器を設置することが必要不可欠です。
EV充電器を導入している賃貸住宅はまだ少ないため、早めに設置すると競合物件との差別化をすることができ、空室対策にも繋がります。
電気自動車の購入費用を補填する補助金制度や税金の減免制度など、政府の後押しもあるため、これから電気自動車の所有者は右肩上がりに増加することが予想されます。
したがって、EV充電器の導入による空室率対策は、高い効果が期待できるでしょう。

メリット③入居者に選ばれやすくなる

入居者が賃貸物件を探すときの基準として、洗濯機置き場の有無や浴室乾燥機の有無などがありますよね。
これからは、EV充電器の有無も住まい探しの基準になる可能性があります。
現在、商業施設やレジャー施設、ホテル等の駐車場にはEV充電器が設置され、電気自動車のドライバーはガソリンスタンドに行く手間を省いて気軽に充電できます。
しかし、EV充電にかかる時間を考えると、やはり自宅にEV充電器があると便利です。
スマートフォンやPCのバッテリーと同じように、どこでも充電できる環境は心強いですが、可能であれば自宅での充電を希望するドライバーが多いことでしょう。
電気自動車の所有者にとって、賃貸住宅にEV充電器があるのは大きなメリットです。
つまり、EV充電器は公共の設備であると同時に、住居に欠かせない設備となります。

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賃貸物件にEV充電器を導入する方法とは?

賃貸物件にEV充電器を導入する方法とは?

最後に、賃貸物件にEV充電器を導入する方法やかかる費用、補助金について解説します。

①EV充電器を導入する方法と流れ

EV充電器を導入する際は、まずは、適切なEV充電器を選定し、その後設置場所を決定しましょう。
EV充電器は短時間で充電ができる「急速充電器」と充電に数時間かかる「普通充電器」の2種類があります。
賃貸物件には、狭いスペースにも設置できる普通充電器がおすすめです。
次に、運用方法を決定し、現地調査を実施します。
運用方法は、各入居者が個人で利用できる「個別設置型」と入居者が共有で利用する「シェア型」があります。
その後、施設の電気設備に応じて工事内容を設計し、補助金申請の手続きをおこないます。
最後に、充電器の設置工事を実施し、これで導入作業は完了です。

②EV充電器の設置や導入にかかる費用

EV充電器の設置と導入にかかる費用は本体や設備ごとに異なります。
普通充電器を設置する場合、一般的には1台あたり30万円から200万円程度の費用が発生します。
本体の購入費用と設置費用が主な内訳です。
充電器の仕様によっても、本体費用は異なります。
出力が3.2kWなのか、6kWなのか、スタンドタイプなのか、壁掛けタイプなのかによっても費用が変わってくるでしょう。
また、工事費用も物件によって異なります。
電源の取得場所や配線経路によって多少費用が変動するため、物件に合った機器の選定と工事計画が大切です。

③EV充電器の導入に活用できる補助金

先述のとおり、EV充電器の導入は費用が1台あたり数十万円~数百万円とかかるため、資金面でネックに感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、現在は、国や自治体が提供する補助金制度を利用すれば、費用を最小限に抑えて設置することができます。
例えば、2021年度の充電インフラ補助金では、上限はありますが、充電設備の購入費の半額、及び充電器の設置工事費の全額が補助対象となっています。
国の補助金に自治体独自の補助金も加えることで、導入費用の捻出がむずかしい方でも、無理なくEV充電器の環境を整えることができますね。

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まとめ

EV充電器とは、電気自動車などの充電をする器械のことで、電気自動車の普及により賃貸物件に導入する必要性が高まっています。
早めに導入すると資産価値の向上や空室対策、入居者に選ばれやすくなるメリットがあります。
EV充電器の導入方法を参考に、ぜひ賃貸物件への導入をご検討ください。


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