売却向けコラム

不動産売却のコツ!お墓に近い不動産を売るには?

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不動産売却のコツ!お墓に近い不動産を売るには?

信仰深い日本では、お墓に近い不動産のイメージが悪く、なかなか売れなくて大変ですよね。
しかし、お墓に近い不動産はメリットもあるため、必ずしも売れないわけではありません!
この記事では、お墓に近い不動産の売却価格への影響やメリット・デメリット、売却するときの注意点について解説します。

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お墓に近い不動産売却のコツ①価格への影響とは

お墓に近い不動産売却のコツ①価格への影響とは

お墓は一般的に嫌悪施設に該当し、お墓に近い不動産を売却する際は買主への告知義務があります。
嫌悪施設とは、心理的に忌避されたり、危険を感じたりする施設のことです。
たとえば、以下のような施設が嫌悪施設に該当します。

●刑務所
●ごみ焼却施設
●ガソリンスタンド
●暴力団事務所
●飛行場


嫌悪施設に明確な定義はありませんが、上記施設のように一般的に嫌がられるような施設が該当します。
不動産売却の際は、売買契約締結後のトラブルを防ぐために、これら嫌悪施設が近くにある場合は事前に買主に告知する必要があります。
前述のとおりお墓も嫌悪施設に該当するため、お墓が近くにある不動産を売却する際は、買主にその旨を隠さずに伝えましょう。
しかし、お墓が近くにあることを伝えると売却価格に影響するのではないかと心配する方もいらっしゃるでしょう。
お墓に近い不動産の売却価格は、一般的に相場より2割~3割ほど安くなる傾向にあります。
もちろん物件や地域性にもよりますが、お墓が近くにあると売却価格に多少は影響するでしょう。
ただし、売却価格を決める要因は周辺環境だけではありません。
不動産価格の形成要因は大きく分けて以下の3つです。

●一般的要因
●地域要因
●個別要因


一般的要因とは、経済情勢の変化や人口減少などの社会的な事象の変化などによる要因のことです。
地域要因とは、立地の条件やエリアの人気度などから受ける影響のことを指します。
個別要因とは、土地の面積や建物の築年数など、不動産自体の状態が価格に与える影響のことです。
このように、不動産はさまざまな要因が絡み合って価格が決まります。

そのため、お墓に近いからと言って必ずしも売却価格が下落したり、売却ができなかったりするわけではないため、ご安心ください。
なお、建物については築年数が不動産価格に大きな影響を与えます。
築5年~10年以内の築浅物件は、比較的に需要が高いため高値で不動産売却がしやすいですよ。

お墓に近い不動産売却のコツ②メリット・デメリット

お墓に近い不動産売却のコツ②メリット・デメリット

お墓に近い不動産を売却する際は、どんなメリット・デメリットがあるのかも気になるところでしょう。
主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。

お墓に近い不動産売却のメリット

お墓に近い不動産であっても、以下のようなメリットがあります。

●住環境の変化が少ない
●日当たり・風通しが良好
●地盤が良い傾向にある
●静かで自然が多い


不動産の買主は、将来的な住環境の変化を気にする方も多いです。
たとえば、日当たりの良い住宅を気に入って購入した後に、隣に高層ビルなどが建ってしまうと、日当たりが悪くなってしまう可能性がありますよね。
その点、お墓や霊園は移動することがほとんどないため、お墓に近い不動産は、住環境の変化リスクが低いというメリットがあります。
また、墓地や霊園がある地域に高層ビルが建つことはないため、日当たりや風通しが良い点が魅力的です。
さらに、大きな墓地や霊園が近くにある地域は地盤が安定している傾向にあるため、地震が起きた時に安心できる点もメリットです。
墓地がある地域は基本的に閑静で自然が豊かな場所が多いため、静かに暮らせる家を探している方に需要が見込めるでしょう。

お墓に近い不動産売却のデメリット

反対に、お墓に近い不動産のデメリットは以下のとおりです。

●お盆やお彼岸の時期は騒がしくなる
●お線香のにおいがする
●お供え物目当てのカラスや野良猫が多い
●縁起が悪いと思われやすい


お墓に近い不動産は、お盆やお彼岸の時期になると墓参りに訪れる方が増えて騒々しくなる点がデメリットです。
また、お墓が近くにあるとお線香のにおいも漂ってきやすいため、線香のにおいが苦手な方にはデメリットでしょう。
お供え物目当てのカラスや野良猫が周囲に集まりやすい点もデメリットです。
ただし、墓地によってはお供え物を持ち帰るように注意しているところもあります。
最大のデメリットは、お墓の近くは縁起が悪いというイメージがある点でしょう。
とくに、風水や占いを気にする方は、お墓に近い不動産を避ける傾向にあります。
そのほかにも「鐘の音がうるさい」「心霊現象が起きやすい」という理由で忌避する方もいらっしゃいます。
そのため、売りに出してもなかなか買主が見つからない場合は、不動産会社に買取を依頼するという選択肢がおすすめです。
不動産会社に買取を依頼すれば、買主を探す手間が省けるうえに仲介手数料をかけずに売却することができますよ。

お墓に近い不動産売却のコツ③注意点

お墓に近い不動産売却のコツ③注意点

お墓に近い不動産のメリット・デメリットがわかったところで、実際に売却する際の注意点も気になるところでしょう。
主な注意点は、以下の3つです。

注意点①告知義務について

前章でもお伝えしたように、お墓は買主にとって嫌悪施設に該当する可能性があるため、買主に告知する必要があります。
買主への告知を怠った場合は、契約不適合責任に問われる可能性もあるため、ご注意ください。
契約不適合責任とは、引き渡した物件が種類・品質・数量に関して契約内容と一致しない場合に売主が買主に対して負う責任のことです。
不動産売却においても、売主がお墓などの嫌悪施設があることを知りながら告げずに買主に売却した場合は、契約不適合責任に問われる可能性があります。
契約不適合責任に問われた場合は、買主から代金減額を請求されたり、契約解除を請求されたりする恐れがありますよ。

注意点②販売価格について

前章でも述べたとおり、お墓が近くにあることは販売価格に影響を及ぼします。
そのため、希望する売却価格で広告を出してもなかなか売れない可能性があります。
広告を出して数か月が経っても購入希望者が現れない場合は、販売価格の見直しを検討したほうが良いでしょう。
とはいえ、やみくもに販売価格を下げて買主を募るのは得策とは言えません。
そこで、あらかじめ販売価格の下限を設定しておき、その価格でも売れない場合は、条件の変更や不動産買取などの別の選択肢を検討すると良いでしょう。

注意点③不動産会社について

仲介を依頼する不動産会社にお墓に近い不動産であることをあらかじめ伝えておくことで、不動産会社も売却活動をスムーズに進めることができます。
そのため、仲介を依頼する不動産会社には、売却する物件がお墓の近くにあることを隠さずにしっかりと伝えておくことが大切です。
また、住んでいて不便だったことや体験したトラブルなど、不動産売却の際にマイナスに思えるようなことについても、隠さずに伝えましょう。

不動産売却では、仲介を依頼する不動産会社と信頼関係を結ぶことが成功のコツです。
物件の良いところと悪いところを売主の目線でしっかりと伝えることで、不動産会社も効果的な広告を出すことができ、買主との契約トラブルも防げますよ。

まとめ

不動産売却において、お墓に近い物件は売却価格が相場よりも低くなる傾向にあります。
しかし、お墓が近くにある地域は一般的に地盤が良く、日当たりや風通しが良いなどのメリットがあります。
不動産会社に仲介を依頼する際は、お墓が近くにあっても隠さずに伝えるようにしましょう。

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