マンションのタイル浮きについて!原因や許容基準も解説
中古マンションの購入をご検討中で、外壁タイルの浮きや剥がれといった隠れた欠陥がないか心配でお困りではありませんか。
そのまま気づかずに購入してしまうと、落下事故による損害賠償責任を問われたり、多額の修繕費用を自己負担したりと、将来的に深刻なトラブルへ発展する恐れがあります。
本記事では、マンションのタイル浮きが招く重大なリスクや発生する主な原因をはじめ、購入前に必ず確認しておきたい許容基準と点検のタイミングについて解説します。
入居後の思わぬ出費を防ぎ、心から安心して暮らせる理想の住まいを手に入れたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。
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マンション購入前に知るべきタイル浮きのリスク

マンション購入を検討する際、タイル浮きがもたらす重大な影響には主に3つがあります。
まずは、物件選びで警戒すべきタイル浮きのリスクについて解説します。
落下による損害の危険性
外壁タイルと下地の間に隙間が生じ、接着する力が弱まった状態をタイル浮きといいます。
そのまま放置すると、タイルが外壁から落下し、通行人や車に被害を与えるおそれがあるでしょう。
とくに、上層階から落ちた場合は、小さなタイルでも大きな衝撃につながるため注意が必要です。
また、出入口や駐車場など人の動きが多い場所では、事故につながるリスクも高まります。
外壁は共用部分にあたるため、購入後は住人全体で安全性を維持していく意識が欠かせません。
したがって、室内の状態だけでなく、外壁の管理状況まで確認してから購入を検討することが大切です。
資産価値低下と売却影響
タイルの浮きは安全面だけでなく、建物の見た目や将来の資産価値にも関わる重要なポイントです。
外壁の劣化が目立つ物件は、見学者に管理体制や修繕計画への不安を抱かせる場合があります。
マンションは、共用部分の印象も評価に影響しやすく、外観の清潔感は購入意欲を左右しやすい要素です。
一方で、補修履歴や今後の修繕予定が整理されていれば、管理が行き届いている印象を与えられます。
しかし、外壁の状態が不透明なままだと、将来の修繕費や売却条件に影響する可能性もあるでしょう。
住み替えを見据える方ほど、購入前に外壁の状態と管理資料を確認しておくことが重要です。
修繕費の自己負担リスク
中古マンションでは、契約内容と違う不具合が見つかった際に、契約不適合責任が問題になることがあります。
ただし、外壁タイルは仕上げ材とみなされる場合があり、浮きだけで売主に修繕を求めるのは難しいケースもあります。
実際の補修では、管理組合が積み立てている修繕積立金から費用を出すのが一般的です。
また、外壁工事には足場や専門作業が必要になるため、建物の規模によっては費用が大きくなります。
そのため、修繕積立金の残高や値上げ予定、一時金徴収の有無は事前に確認しておきましょう。
購入後の負担を避けるには、外壁の状態と資金計画をあわせて見極める姿勢が大切です。
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外壁タイルの浮きを引き起こす3つの原因

前章では、タイル浮きが招く影響について述べましたが、なぜ浮きが発生するのか気になりますよね。
ここでは、マンションの外壁タイルが浮いてしまう原因について解説します。
施工不良と見抜くコツ
建築時の下地処理や接着作業が不十分な場合、タイルが外壁に密着せず、浮きの原因になることがあります。
通常はコンクリート面を整えたうえで、モルタルなどを使ってタイルを貼り付ける流れです。
しかし、汚れが残っていたり、接着力を高める作業が不足していたりすると、時間の経過とともに隙間が生じやすくなります。
築浅にもかかわらず広い範囲で浮きが見られる物件は、施工時の状態を確認したほうが良いでしょう。
また、剥がれた部分の下地が滑らかすぎる場合は、処理が十分でなかった可能性も考えられます。
壁を叩いたときに軽い音が連続するようなら、専門業者へ相談し、詳しい調査を依頼することが大切です。
経年劣化によるひび割れ
外壁は日差しや雨風、気温差の影響を受け続けるため、年月とともに少しずつ劣化していきます。
夏の暑さや冬の寒さによって膨張と収縮を繰り返すと、タイルや下地の境目に負担がかかりやすくなるでしょう。
その結果、目地やモルタルに細かなひび割れが生じ、そこから雨水が入り込むことがあります。
さらに、接着力が弱まると隙間が広がり、タイルの浮きへ発展しやすくなります。
寒冷地では入り込んだ水分が凍って膨らみ、内側から外壁を押し上げるケースもあるため注意が必要です。
築年数が経過した物件では、過去の補修履歴と現在の外壁状態をあわせて確認しておきましょう。
地震による隙間の発生
建物は地震の揺れを受けた際、倒壊を防ぐために多少しなるよう設計されています。
しかし、硬い素材であるタイルは、建物の動きに完全には追従できないことがあります。
その結果、下地とタイルの接着面にずれる力がかかり、少しずつ隙間が生まれる場合があるでしょう。
とくに、柱や梁の周辺、窓枠の角などは力が集中しやすく、ひび割れを確認したい場所です。
また、建物本体に大きな問題がなくても、外壁タイルだけに浮きが出ることもあります。
購入前には、地震後の点検記録や補修履歴を確認し、管理体制がきちんと機能しているか見ておきましょう。
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築年数で判断するタイル浮きの許容基準と点検

ここまで、タイル浮きの影響や発生要因を解説しましたが、許容できる割合の目安もおさえておきましょう。
最後に、購入前に確認したいタイル浮きの許容基準について解説します。
浮き率基準の算出方法
外壁全体の面積に対して、タイルの浮きがどの程度発生しているかを示す数値を浮き率といいます。
浮いている面積をタイル全体の施工面積で割り、100を掛けることで算出できる仕組みです。
たとえば、外壁全体が1000㎡で浮きが60㎡ある場合、浮き率は6%になります。
外壁は常に雨風や気温差にさらされるため、築年数に応じて多少の浮きが出ることはあります。
そのため、浮き率0%だけを求めるのではなく、築年数に対して妥当な範囲かを見極めることが大切です。
数値で把握できれば、目視だけでは判断しにくい外壁の状態も、落ち着いて確認しやすくなるでしょう。
専門調査を依頼する目安
タイル浮きの目安として、築年数に0.6%を掛ける考え方が用いられることがあります。
これは、通常の建物でも経年劣化により、毎年およそ0.6%ずつ浮きが進むという見方に基づくものです。
たとえば築10年なら6%、築15年なら9%が、おおよその確認目安になります。
しかし、築10年で浮き率が15%あるような、目安を大きく超える場合は、詳しい調査を検討したほうが良いでしょう。
調査方法には、音の違いで浮きを探す打診調査や、表面温度の差を確認する赤外線調査があります。
過去の調査報告書に浮き率が記載されている場合は、修繕計画や費用予定とあわせて確認しましょう。
内覧時の確認と修繕計画
内覧時は外壁を少し斜めから眺め、表面に波打ちや不自然な膨らみがないか確認してみましょう。
共用廊下やベランダでは、タイルの欠けや目地のひび割れにも目を向けることが大切です。
ただし、目視だけですべての浮きを見つけるのは難しいため、管理資料もあわせて確認してください。
長期修繕計画書では、外壁補修の時期や費用、大規模修繕の予定を確認すると良いでしょう。
さらに、過去の調査報告書や補修工事の内容、修繕積立金の残高や値上げ予定も重要です。
不明点がある場合は、不動産会社の担当者を通じて管理組合に質問し、購入前に不安を減らしておきましょう。
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まとめ
マンション購入時の外壁タイルの浮きは、落下事故の危険だけでなく、資産価値の低下や高額な修繕費の自己負担につながります。
主な原因は、建築時の施工不良や日照・雨風による経年劣化のひび割れ、地震の揺れによる隙間の発生です。
物件検討時は、築年数に対する浮き率の目安を参考に、過去の調査報告書や長期修繕計画を確認して判断すると良いでしょう。
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