一戸建てとマンションで維持費は違う?費用の種類と抑えるポイントも解説!

不動産の購入にあたり、一戸建てとマンションのどちらかを選ぶときは、維持費に注意が必要です。
どちらを選んでも維持費はかかりますが、金額や費用の種類などは異なるため、詳細は事前に確認しておいたほうが安心です。
そこで今回は、一戸建てとマンションにおける維持費の違い、発生する費用の種類、出費を抑えるポイントを解説します。
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一戸建てよりマンションのほうが高い?維持費の違い
一戸建てとマンションにおいて、維持費は後者のほうが高い傾向にあります。
両物件における年間の目安額、マンションだと維持費が高い理由は、以下のとおりです。
年間にかかる維持費の目安額
一戸建てにかかる年間の維持費は、税金で15万円、保険料で1万円などと想定されます。
一方のマンションでも、維持費として税金と保険料がかかり、それぞれの目安額も変わりません。
違いは、一戸建てにはない維持費がいくつか発生する点にあります。
マンションでは、税金と保険料のほかに、管理費で18万円、修繕積立金で12万円、駐車場代で12万円かかると想定されます。
上記の費用を合計した年間維持費の目安額は、一戸建てでは16万円、マンションでは58万円です。
マンションの目安額は一戸建ての3倍以上に達しており、購入後にかかる維持費が比較的高いことがわかります。
マンションにかかる維持費が高い理由
上記のとおり、マンションの維持費が高い理由は、一戸建てでは発生しない費用にあります。
マンションを購入すると、管理費と修繕積立金を毎月支払わなくてはなりません。
管理費を負担する代わりに、便利な共用の施設・サービスなどを利用でき、快適な暮らしを送れます。
また、マンションの修繕計画と費用は住民全員で決めるため、個人で修繕のことを考える手間はありません。
このように一定のメリットはあるものの、毎月の管理費と修繕積立金で維持費がかさんでいく点には注意が必要です。
なお、マンションの駐車場代は、自家用車を持っていなければかかりません。
マンションは駅の近くに建っていることが多く、立地には優れているものです。
主に公共交通を利用しており、自家用車を持たない生活をしている方は、維持費を考えるうえで駐車場代は除いて構いません。
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一戸建てとマンションにかかる維持費の種類
一戸建てとマンションにかかる維持費には、さまざまな種類があります。
また、どちらの物件でもかかる種類、片方でのみかかる種類があるため注意が必要です。
一戸建てとマンションのどちらでもかかる種類
どちらの物件でもかかる共通の維持費は、まず固定資産税と都市計画税です。
固定資産税と都市計画税は、物件がある自治体から課せられます。
課税時には納税通知書が所有者の元に届き、規定の税額を一括もしくは分割で納めます。
税額は、課税対象となった土地や建物の価値に応じて決まりますが、約10万円~30万円となるのが一般的です。
なお、固定資産税は物件の所有者に一律で課せられるのに対し、都市計画税は建物や土地の所在地に応じて発生します。
都市計画税を課せられるのは、所有している建物や土地が都市計画区域に位置しているときです。
対象区域に入っていなければ、固定資産税しか発生しません。
以上の税金にくわえ、一戸建てでもマンションでも、火災保険や地震保険の保険料がかかります。
とくに火災保険への加入は、住宅ローンを利用するうえで基本的に必要とされます。
10年契約の火災保険料は、一戸建てだと約20万円~60万円、マンションだと約15万円~20万円が目安です。
一戸建てのみでかかる種類
一戸建てのみでかかる維持費には、壁や屋根のメンテナンス費用があります。
一戸建てはマンションと違い、修繕積立金を毎月支払う必要はありません。
しかし、建物の修繕が不要なわけではなく、壁や屋根のメンテナンスは定期的におこなわなくてはなりません。
10~15年に1回を目途にメンテナンスをおこなうと、一戸建てが長持ちしやすくなります。
費用はメンテナンスの内容によりますが、屋根や壁の塗り替えのみなら、数十万円~100万円程度が目安です。
このような費用が定期的にかかるものの、メンテナンスのタイミングや内容は自身で決められます。
マンションのみでかかる種類
マンションのみでかかる維持費には、先述の管理費や修繕積立金、駐車場代などがあります。
管理費とは、共用部分を維持管理するために全住戸で毎月負担する費用で、1か月あたりの目安額は約1万4,000円です。
修繕積立金は、建物で今後おこなわれる大規模修繕に備えて積み立てておくお金で、1か月あたりの目安額は約1万2,000円~1万4,000円です。
駐車場代は、マンションに付属している駐車場を利用するときにかかります。
住人であれば無条件で車を停められるわけではないため、駐車場を利用したいときは費用に注意が必要です。
駐車場代の目安額は、月に数千円~数万円です。
なお、機械式や立体式の駐車場だと、メンテナンス費用の高さから、駐車場代がかさむ傾向にあります。
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一戸建てとマンションで維持費を抑えるポイント
一戸建てとマンションでそれぞれかかる維持費は、いくつかの工夫で抑えられます。
しかし、有効な工夫は一戸建てとマンションで異なるため、維持費を抑えるポイントは物件の種類ごとに確認しましょう。
一戸建ての維持費を抑えるポイント
一戸建ての維持費を抑えるポイントは、まず耐久性の高い素材を建物に使うことです。
耐久性の高い素材を使うと、メンテナンスの必要性を下げられ、建物の維持費を抑えられます。
使用する素材を注意して選びたい箇所は、水回りやドア・窓です。
いずれの箇所も修繕や交換が必要になりやすいため、将来の出費を抑えられるよう、使用する素材は厳選しましょう。
次に、簡単な修繕は自身でおこなうと、物件の維持費を抑えられます。
壁の塗装を業者に依頼すると約100万円かかるものですが、自分でおこなえば約20万円にまで節約可能です。
簡単な修繕は自身で済ませ、難易度の高い内容のみを業者に依頼すると、必要なメンテナンスはおこないつつ、出費は減らせます。
このほか、修繕費を抑えるうえでは、日頃から建物を大切に使うことがポイントです。
建物の傷みを防ぐため、点検や修繕は定期的におこないましょう。
こまめに点検や修繕をおこなうには、アフターフォローのある業者で物件を購入するのがひとつの方法です。
マンションの維持費を抑えるポイント
マンションの維持費を抑えるポイントは、物件の購入前に管理費や修繕積立金を確認しておくことです。
どちらの費用も管理組合の裁量で決められており、個人の意向では金額を変更できません。
そのため、両費用は早めに確認しておき、どちらも無理なく負担できる物件を選ぶのが有効です。
なお、マンションの共用施設が充実していたり、エントランスのデザインが凝っていたりすると、管理費がかさむ傾向にあります。
共用部分が過剰でないかを確認しておくと、管理費を抑えやすくなります。
このほか、マンションの戸数は、維持費を抑えるうえで確認したいポイントです。
管理費や修繕積立金は全住戸で負担しあうため、戸数の多いマンションだと、1戸あたりの負担額は安くなります。
共用部分がシンプルで、戸数も多いマンションを選ぶと、維持費を比較的抑えられます。
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まとめ
一戸建てとマンションにおいて、年間の維持費は後者のほうが高い傾向にあります。
維持費の種類に関して、税金や保険料はどちらの物件でもかかりますが、壁や屋根のメンテナンス費用は一戸建てのみで、管理費や修繕積立金などはマンションのみでかかります。
維持費を抑えるポイントは、一戸建てでは耐久性の高い素材を使うこと、マンションでは管理費や修繕積立金を事前に確認しておくことです。
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