建売住宅は何に維持費がかかる?種類と維持費を抑える方法についても解説

建売住宅は、注文住宅に比べて安く購入できるため、費用を抑えたい方にとっては魅力的な住まいです。
ただし、住宅を所有していると維持費がかかるため、あとで慌てないように、どのような費用がどれくらいかかるのかを事前に把握しておく必要があります。
そこで今回は、建売住宅にかかる維持費の種類と平均金額、維持費を安く抑える方法について解説します。
建売住宅の購入をご検討中で、維持費について知っておきたい方はぜひ参考にしてみてください。
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建売住宅にかかる維持費の種類
まずは、そもそも建売住宅とはどのような住宅なのか、どのような維持費がかかるのかについて解説します。
建売住宅とは
建売住宅とは、土地と建物をセットにして販売している住宅のことです。
すでに完成した土地付きの一戸建てを購入できるケースがほとんどです。
建売住宅は、間取りや設備、建材などが規格化されており、大量発注することで建築コストを抑えています。
そのため、注文住宅に比べて安く購入できる点が大きなメリットです。
ただし、決まったパターンからしか間取りや設備などを選べないため、自分好みのこだわりの詰まった住宅を購入したいという方には向いていません。
このように、建売住宅の特徴をふまえると、規格化されている住宅でも問題ないという方にとっては、安く購入できる建売住宅は魅力です。
維持費の種類
建売住宅は注文住宅より安く購入できますが、住宅を所有すると維持費が発生します。
建売住宅にかかる維持費の種類は、主に以下の3つです。
●税金
●メンテナンス費用
●保険料
それぞれの概要について、順番に解説します。
税金
不動産の所有者には、毎年固定資産税と都市計画税が課されます。
固定資産税は、毎年1月1日時点に固定資産を所有している方に対して、各市町村から課される税金です。
都市計画税は、毎年1月1日時点に「市街化区域内」に固定資産を所有している方に対して、各市町村から課される税金です。
いずれの税金も土地と建物それぞれに課され、固定資産税と都市計画税を一括して納めることになっています。
メンテナンス費用
建物は築年数の経過とともに劣化するため、損傷した箇所があれば修繕しなければなりません。
また、住宅の機能を長持ちさせるために、定期的なメンテナンスが必要です。
設備についても、それぞれに耐用年数があり、故障した場合や性能が低下した場合は買い替えも必要になるでしょう。
このようなメンテナンス費用も、住宅を維持するために必要な費用です。
損傷したときに急な出費になると家計に響くため、メンテナンス費用として毎月積立をしておくことをおすすめします。
保険料
万が一火災や災害が起こった場合に備え、保険に加入することも大切です。
住宅ローンを組む場合は、火災保険への加入が条件になっています。
火災保険は、火災だけでなく落雷や爆発、風災、雪災、水濡れ、外部からの衝突などによる損傷も補償の対象となっているのが一般的です。
しかし、地震による倒壊や火災については、火災保険の対象外になっています。
地震大国といわれる日本では、地震に対する備えも必要です。
したがって、火災保険や地震保険の保険料も、維持費として考えておく必要があります。
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建売住宅にかかる維持費の平均金額
前章では、建売住宅を維持するためにはどのような費用がかかるのかについて解説しましたが、実際にどれくらいの金額を想定しておけば良いのかを知っておきたいですよね。
そこで次に、維持費の1年間の平均金額と、一般的なメンテナンスの目安について解説します。
1年間の維持費の平均金額
建売住宅を所有している方が1年間にかかる維持費の平均金額は、以下のとおりです。
●税金:10万円~20万円
●メンテナンス費用:10万円~20万円(修繕費の積立金を含む)
●保険料:1万円~10万円
上記の金額は、あくまで平均です。
修繕の内容によっては多額の出費になることも考えられるため、無理のない範囲で積立しておくと良いでしょう。
メンテナンスの目安
建売住宅を購入してから5年ほどは、それほどメンテナンスの必要性を感じないかもしれません。
しかし、一般的には、新築から5年後、10年後といったように、5年周期でメンテナンスが必要だといわれています。
具体的には、以下のようなメンテナンスをおこないます。
新築から5年~10年
●防蟻処理
●外壁や屋根のメンテナンス
防蟻処理の費用は、10万円ほどかかるのが一般的です。
外壁や屋根はどのようなメンテナンスをおこなうかによって金額が異なりますが、100万円~150万円ほどになる場合もあります。
新築から15年~20年
防蟻処理と、外壁や屋根のメンテナンスを再度おこないます。
費用は同額程度ですが、クロスやフローリングなど内装が劣化したり、設備の不具合を感じる時期かもしれません。
その場合は、気付いた時点で修繕しておきましょう。
新築から20年~30年
この時期になると、家族構成やライフスタイルの変化により、リフォームの必要性が出てくるケースが多くみられます。
設備を入れ替えたりバリアフリーにしたりなど、老後を見据えたリフォームを検討することをおすすめします。
このように、建売住宅の維持費については、購入後5年以降はまとまったメンテナンス費用がかかります。
おおよその目安として、メンテナンス費用の積立を含め、1年間に20万円~30万円ほど確保できるように資金計画を立てることをおすすめします。
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建売住宅の維持費を抑える方法
建売住宅を所有すると維持費がかかるため、購入してから毎年積立をして備えておく必要があることを前章で解説しましたが、維持費を抑える方法があれば知っておきたいですよね。
そこで最後に、建売住宅の維持費を安くするための方法について解説します。
メンテナンスフリーの外壁材を選ぶ
住宅の劣化でとくに気になるのは外壁です。
雨風にさらされる外壁は、定期的なメンテナンスが必要ですが、建物の全面をメンテナンスするとなると、多額の費用がかかります。
外壁材のなかには、経年による劣化や変質が起こりにくいメンテナンスフリーと呼ばれる素材があります。
一般的な外壁材より価格は高くなりますが、長期的にみれば手間と費用を抑えられるためおすすめです。
建築前の建売住宅でそのような外壁材を使えるのであれば、検討してみると良いでしょう。
こまめに修繕をおこなう
劣化や損傷した箇所は、こまめに修繕をおこなうことも大切です。
劣化を長期間放置すると、大がかりな修繕が必要になる恐れがあります。
修繕が必要な範囲が狭いうちに対処すれば、費用的にも負担を軽減できます。
とくに、大雨や台風が起きたあとは注意して建物をチェックし、損傷している箇所があれば早めに修繕しましょう。
保険の補償内容を慎重に選択する
保険は、住宅を維持していくために必要なものであるため、加入することをおすすめしますが、保険料は補償の内容によって異なります。
補償をつければつけるほど保険料は高くなるため、必要なものを見極め、無駄な保険料がかからないようにすることも維持費を抑える方法の1つです。
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まとめ
建売住宅は、注文住宅に比べて価格が安いことから、購入費用を抑えたい方におすすめの住宅です。
ただし、税金や住宅の性能を保つためのメンテナンス費用、保険料といった維持費がかかるため、購入後から積立をして備える必要があります。
メンテナンスの手間があまりかからない素材を選んだり、こまめに修繕をおこなったりして費用を節約しながら、快適に過ごせるマイホームを維持していきましょう。
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