住宅購入申し込みの優先順位の決め方について!売主が重視する条件も解説
マイホームを探していて気に入った物件を見つけたら、まずは「買付証明書」を提出することで、売主に対して購入の意思があることを示します。
これをもって購入の申し込みとなるのですが、一つの物件に対して購入希望者が複数いた場合、最初に申し込みをした方が購入できるとは限りません。
そこでの記事では、売主から見た場合の優先順位の決め方と、希望した物件を自分が購入するために大切なことについて解説します。
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一つの住宅に購入申し込みが複数あった場合の優先順位の決まり方
まずは、買付証明書とはなにか、一つの住宅に購入申し込みが複数あった場合の、優先順位の決まり方について解説します。
買付証明書とは?
買付証明書とは、住宅の購入意志を表す書類です。
購入したい物件があった場合、不動産会社を介し、売主に提出します。
買付証明書には、物件価格や契約日、手付金をどのくらい支払うのかなどが記載されているのが特徴です。
値引きを希望する場合は、どのくらいの金額を値引いてほしいかも記入します。
一つの住宅に購入申し込みが複数あった場合は、複数の買付証明書を売主が受け取るということです。
先着順に決まる?
購入申し込みの優先順位は、買付証明書の先着順に決まるのが一般的です。
つまり、最初に提出した購入希望者が、その住宅を購入できる可能性が高いということになります。
住宅探しでは「気に入った物件があったのに、すでに売れてしまっていた…」というケースも珍しくありません。
そのため、不動産会社は売主に対して、まだ売れていないかどうかを確認することがあります。
その際、人気の物件だと「購入申し込みがあるので2番手になる!」といったことを言われるケースも多いです。
先に買付証明書を出した方が、優先されるということになります。
明確なルールはない?
先述のとおり、購入申し込みの優先順位は、買付証明書の先着順に決まるのが一般的です。
しかし、法律で決まっているような明確なルールがあるわけではなく、場合によって優先順位は変わります。
売主や不動産会社の考え方によっても、一つの住宅に購入申し込みが複数あった場合の優先順位の付け方が異なるでしょう。
たとえば、一つの住宅(物件価格3,000万円)に対して3人からの購入申し込みがあり、内容は下記のような場合で考えてみます。
●1人目:値引き100万円・住宅ローンの利用を希望で別の物件で仮審査にとおっている・初期費用は全額自己資金
●2人目:値引きなし・住宅ローンの利用を希望しているが審査はしたことがない・初期費用も住宅ローンの利用を希望
●3人目:値引き200万円・物件代金も初期費用も全額自己資金
上記のような内容の場合、1人目の購入希望者の優先順位が高く感じる方も多いことと思います。
しかし、売主や不動産会社にとっての優先順位が異なるため、一概にはいえないのです。
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購入申し込みが複数あった場合の売主から見た優先順位
続いて、住宅の購入申し込みで、売主から見た場合の優先順位について解説します。
良い条件で購入してくれる方
売主から見た場合の優先順位としてまず挙げられるのが、良い条件で購入してくれる方です。
たとえば、値引きの希望がなかったり、現金で支払ってくれたりする方などが該当します。
買主としてはなるべく安く購入したいと思いますが、売主は可能な限り高く売りたいと考えるでしょう。
手元に残るお金をできるだけ多くするために、値引きの希望がある方とない方では、ない方の購入申し込みを優先するケースが多いです。
また、住宅ローンを使わず、現金一括で支払ってくれる方も優先順位が高いといえます。
住宅ローンを利用する場合、事前審査と本審査をおこなうのが一般的です。
もし審査が否決だった場合、売買契約も白紙になり、一から買主を探さなくてはなりません。
売主にとってリスクがあるため、住宅ローンを利用する方と現金一括の方がいた場合、現金一括で支払ってくれる方を優先することがあります。
ほかの物件で事前審査がとおっている方
物件購入における事前審査の通過は、購入希望者にとって大きなアドバンテージとなります。
事前審査が通過しているということは、購入希望者が金融機関からの融資を受けられる可能性が高いという証明です。
これは、売主にとっても安心感を与えます。
特に、複数の購入希望者がいる場合、事前審査を通過している方が優先されることが多いです。
なぜなら、事前審査が通過している方は、本審査も無事に通過し、契約がスムーズに進む可能性が高いからです。
これは、売主にとっては大きなメリットであり、契約が成立するまでの時間を短縮することができます。
また、事前審査が通過している方は、契約キャンセルのリスクが低いとされています。
これは、金融機関からの融資が確定的であるため、購入希望者が購入を断念する可能性が低いからです。
このため、売主は事前審査を通過している方を優先する傾向があります。
引渡しまでの期間が短い
土地や建物といった不動産は、購入申し込みから実際に引渡しをおこなうまでに、さまざまな手続きをおこないます。
売買契約や金銭消費貸借契約(住宅ローンの契約)、決済などです。
そのため、スムーズに引渡しをおこなうために、スケジュールをしっかり立てることが大切です。
しかし、人の気持ちは時間が経過するほど変わりやすくなります。
たとえば、買付証明書の提出から売買契約までの期間が長いと「もっと良い物件があるかも…」と思われ、キャンセルとなる可能性も否めません。
スケジュールが長いほど、売主にとって不安が大きくなるので、複数の購入申し込みがあった場合は優先順位が低くなるでしょう。
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希望の住宅を購入するために大切なこと
最後に、希望の住宅に対して購入申し込みをおこない、優先順位が高い状態で購入するために大切なことについて解説します。
購入するために大切なこと1:購入の意思をしっかり伝える
購入するために大切なこととしてまず挙げられるのが、購入の意思をしっかり伝えることです。
先述のとおり、買付証明書は住宅の購入意志を表す書類のため、購入するためには必ず提出すべき書類といえます。
ただし、記載する内容に注意が必要です。
限度を超えた値引き交渉があったり、売買契約の日が曖昧だったりする場合、購入したいという意思があまり伝わらないかもしれません。
優先順位が高い状態で購入するためには、妥協点を見つけて交渉していくことも大切です。
購入するために大切なこと2:事前審査がとおっていることを記載する
事前審査がとおっていることを記載することも、購入するために大切なポイントです。
もしほかの物件で事前審査をおこない、クリアしているのであれば、それは売主にとっての安心材料となります。
先述のとおり、事前審査にとおっているということは、特別な事情がない限り、本審査もクリアできるのが一般的です。
売主にとって売買契約が白紙になるリスクが低いため、優先順位は高くなります。
購入するために大切なこと3:条件を明示する
売買契約書には、条件や取り決めなど、さまざまなことが記載されます。
金額や引渡しの時期など、売主との話し合いで決める内容も多いです。
優先順位を高くするためには、買主として譲渡できる条件を、売主に提案します。
たとえば、購入後にリフォームやリノベーションを検討しているなら「現状のままの引渡しでOK」といった内容です。
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まとめ
一つの物件に購入希望者が複数いた場合の優先順位の付け方は、売主や不動産会社によって異なります。
売主から見た優先順位が高い方は、良い条件で購入してくれる方やほかの物件で事前審査にとおっている方などです。
購入するために大切なこととして、事前審査がとおっていることや、購入の意思をしっかり伝えることなどが挙げられます。
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