購入向けコラム

再生住宅の寿命はどれくらい?木造住宅の耐震補強工事についても解説

再生住宅の寿命はどれくらい?木造住宅の耐震補強工事についても解説の画像

再生住宅は、もともとあった住宅の性能を上げるべく、リノベーションされている住まいを指します。
この場合、どの程度まで寿命が延びており、何年住めるものなのでしょうか。
今回は耐震補強工事についても触れているので、気になる方は今後の参考にしてみてください。

木造住宅は何年住める?

木造住宅は何年住める?

そもそも木造住宅は、何年住めるものなのでしょうか。
以下で寿命について見ていきましょう。

80~100年

木造住宅は基本的に寿命が長い建物として知られています。
実際に木造は80~100年以上の寿命とされているため、長持ちする点が分かります。
また、法定耐用年数は22年のため、比較的劣化しにくい素材だとイメージされるからが多いです。
しかし、法定耐用年数や木造の寿命だけで、木造住宅がいつまで劣化に耐えられるかは判断が難しいものです。
法定耐用年数は、あくまでも減価償却の計算に用いられるものです。
そのため、税務上の資産価値を計算するために定められた年数のため、寿命を表しているわけではありません。
なお、木造の寿命が80~100年でも、これは部位や建物の周辺環境によって異なります。

建物によって差がある

2011年におこなわれた調査では、木造住宅の平均寿命は65年でした。
これはあくまでも平均年数であり、100年以上経過しても生活できる木造住宅もあれば、30年程度で取り壊しになってしまった木造住宅もあります。
そのため、実際には寿命が何年程度と一概には言えず、建物によって大きな差があるのが現状です。
木造住宅が劣化してしまうのは、基本的に立地や気候などによる影響が大きいです。
これらの要素によるダメージが大きいと、年数が経過していくごとに劣化してしまいます。
屋根材や外壁材は30年、各種設備は20年など、部位によって耐用年数も異なります。
しかし、いずれにしてもリノベーション工事をおこなえば、劣化の解消が可能と考えられるでしょう。
このような考えの元で、近年では品質向上を実現した再生住宅の需要が高まっているのです。

▼この記事も読まれています
建売住宅を購入するときの流れとは?契約前・契約時・契約後ごとに解説

木造住宅の寿命を延ばす方法

木造住宅の寿命を延ばす方法

木造住宅の寿命を延ばすためには、何をすべきなのでしょうか。
以下で具体的な方法を解説します。

土台や基礎の工事をおこなう

土台や基礎は、木造住宅の基盤となる大切な要素です。
一方で、リノベーション工事をおこなう際、これらを工事しても寿命を延ばす効果はないと考えてしまう方は少なくないです。
しかし実際には、土台や基礎をリノベーション工事すると、建物をより強固にできます。
工事をおこなって再生住宅のような品質になれば、100年以上生活するのも夢ではありません。
子どもはもちろん孫の代まで生活できる住宅になるため、とても大切なメンテナンスです。
ただし、土台や基礎だけを工事しても、その他の部位のメンテナンスが疎かであれば、結果的に劣化してしまうでしょう。
基本的に建物は、劣化部分を全体的にケアしないと意味がないからです。
また、仮にリノベーションをして建物そのものが美しくなっても、設備がボロボロでは意味がありません。
設備は比較的劣化が早い部分のため、定期的な修理交換が必要な部分です。
そのため、基本的にはフルリノベーションのような施工をして再生住宅で生活するか、各部位が劣化する度に施工をするか、いずれかの方法を選ぶ形になります。

外壁や屋根の塗装をおこなう

外壁や屋根などは、常に水や雨風にあたっている場所です。
そのため、想定以上にダメージを受けている箇所といえるでしょう。
とくに木造住宅の場合、外壁や屋根は日差しから建物を守る役割を担っているため、とても大切な要素です。
しっかりメンテナンスをおこない、建物を守らなくてはなりません。
メンテナンスは10~15年をペースに、定期的におこなうのがセオリーです。
ただし、日光や雨風などでダメージを受けやすい屋根は、外壁よりも劣化が早い傾向にあります。
どちらも施工をする場合は、屋根の劣化スピードに合わせましょう。
どちらか一方の施工を依頼する方もいますが、この場合は足場を2回組む結果となるため、余分なコストがかかります。
たとえ外壁はあまり劣化が見られなくても、屋根のダメージが目立つ場合は、同時に寿命を延ばすのがおすすめです。

配管の交換

配管もリノベーションの際に交換がおすすめです。
配管は素材によって寿命が異なるため一概には言えませんが、短いもので15年程度です。
素材が良質な場合は40年以上持つ場合もあります。
また、拝観は複数設置されているもののため、それぞれ耐用年数が異なるのです。
この場合、耐用年数が長い配管はそのままにしてもいいと考えてしまいがちですが、基本的には交換することをおすすめします。
交換しなければ、別の配管が耐用年数に達したとき、もう一度床を撤去しなくてはならないからです。
配管の費用は数万円程度のため、そこまで大きな費用負担ではありませんが、床の撤去には数十万円のコストがかかります。
そのため、一気に交換をしてしまったほうが、かかる合計金額は安くなるのです。

▼この記事も読まれています
建売住宅の寿命は何年?注文住宅との違いや寿命を延ばすメンテナンスを解説

木造住宅の耐震補強工事とは

木造住宅の耐震補強工事とは

日本国内では、木造住宅に耐震補強工事をおこなうのがおすすめとされています。
以下で具体的な工事の内容について解説するので、詳しく見てみましょう。

建物を揺れから守るための工事

耐震補強工事とは、建物を地震の揺れから守るためにおこなわれる工事です。
リノベーションをする際に工事がおこなわれるケースが多く、再生住宅でも耐震補強工事が施されています。
また、「耐震」とは地震の揺れに耐えるのを意味しており、建物そのものの強度を高められるようにしています。
具体的な施工部位として挙げられるのが、基礎です。
基礎は耐震補強工事をおこなううえで、一番も大切な部位といえるでしょう。
基礎が傷んでいると、大きな地震に耐えられなくなり、建物が倒壊してしまうリスクもあるからです。
具体的な施工方法として、基礎にひびがある場合は補強をおこない、鉄筋が入っていない場合はアンカーボルトを打つなどが挙げられます。
また、コンクリートそのものを充填させる方法もあります。

柱の交換

柱も建物を支えている要素です。
柱が劣化していると、建物の耐震性に悪影響を及ぼします。
一般的な劣化理由は、経年劣化や腐食などが挙げられますが、注意したいのが害虫による被害です。
シロアリが発生していると、木造住宅の耐久性が著しく下がり、柱も傷んでしまうからです。
もし問題がある場合は、劣化部分を交換して耐震強度をアップさせる必要があります。

接合部の補強も大切

木造住宅は柱や壁などの造りがしっかりしていれば、ある程度の揺れに耐えられる可能性が高いです。
しかし、それらの接合部に問題があると、大きな揺れに耐えられなくなります。
本来は接合部によって建物がしっかり補強されているはずが、緩んだ状態になるため建物が支えられなくなるのです。
そのため、接合部の補強をおこなうのも大切です。
具体的な補強方法として、金具で固定する、シートをはりつけるなどがあります。
基礎や柱などに注目してしまいがちですが、接合部も同じくらい大切な要素であると忘れてはいけません。
しっかりお手入れしていれば、耐用年数を伸ばしつつ、地震にも耐えられる丈夫な住まいになるでしょう。

▼この記事も読まれています
建売住宅と注文住宅は何が違う?設計や入居までの期間などの違いを解説

まとめ

木造住宅の寿命は、建物の周辺環境によって異なるため、何年住めるかはとくに決まっていません。
寿命を延ばすためには、リノベーションや耐震補強工事などをおこない、高い品質を維持する取り組みが必要不可欠といえるでしょう。


前の記事を読む 次の記事を読む

関連記事

私道でのトラブルについて!購入前の確認事項も解説の画像

買いたい

私道でのトラブルについて!購入前の確認事項も解説

念願の一戸建てや土地の購入を検討する中で、物件に接する道路が「私道」と記載されており、将来のトラブルに巻き込まれないか不安を感じていませんか。私道に関する権利関係やルールは複雑で、事前にしっかりと確認しておかないと、車の通行が制限されたり、将来の建て替えができなかったりする深刻な問題に発展する恐れがあります。本記事では、私道と公道の基本的な違いから、購入前に確認すべきポイントや、代表的なトラブルの未然防止策について解説します。安心して長く住み続けられる理想のマイホームを手に入れたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネットの売買戸...

省エネ住宅とは何なのか?性能基準の仕組みについても解説の画像

買いたい

省エネ住宅とは何なのか?性能基準の仕組みについても解説

マイホームの建築や購入を検討する中で、「省エネ住宅とは具体的にどのような基準を満たすべき家なのか」と疑問や不安を抱えていませんか。専門用語が多く難しく感じてしまうかもしれませんが、住宅の性能を妥協してしまうと、将来的な光熱費の負担が増えるだけでなく、日々の快適な暮らしにも大きな影響を及ぼしてしまいます。本記事では、省エネ住宅に求められる基本性能や基準となる重要な数値から、ZEHやLCCMといった代表的な種類とその選び方について解説します。これから長く安心して暮らせる理想の省エネ住宅の購入を検討している方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネッ...

安心R住宅ってなに?基礎知識や購入の流れも解説の画像

買いたい

安心R住宅ってなに?基礎知識や購入の流れも解説

予算を抑えられる中古住宅の購入を検討する中で、「建物の見えない部分に欠陥はないか」「古い設備や耐震性に問題はないか」と不安でお困りではありませんか。一般の方が見た目だけで建物の状態を正確に把握することは難しく、見えないリスクを抱えたまま大きな買い物に踏み切るのは大変勇気がいることです。本記事では、中古住宅特有の「不安・汚い・わからない」といったマイナスイメージを払拭する国の制度である「安心R住宅」について、その基礎知識から具体的なメリット、購入までの流れまでを解説します。家族が安心して暮らせる良質な中古住宅を、失敗や後悔なく選びたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が...

不動産の仮登記とは?本登記との違いや種類についても解説の画像

買いたい

不動産の仮登記とは?本登記との違いや種類についても解説

念願のマイホーム購入に向けて複雑な不動産手続きについて調べている中で、「仮登記」という耳慣れない専門用語に戸惑っておられませんか。どのような仕組みか分からないまま契約を進めてしまうと、第三者との間で予期せぬトラブルが起きたり、せっかくの権利を失ってしまったりするのではないかと不安を感じてしまいますよね。本記事では、不動産取引における仮登記の仕組みや本登記との違いをはじめ、2つの種類、さらにはメリットとデメリットについて解説します。大切なマイホームの購入を検討中で、ご自身の権利を安全に守りながら手続きをスムーズに進めたいという方は、ぜひご参考になさってくださいね。▼ 物件情報が見たい方はこちらを...