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傾斜地とはどのような土地?購入するメリットや注意点をご紹介!

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家を建てる土地を探していると、「傾斜地」と呼ばれる土地を見かけることがあります。
宅地として販売されている土地の多くは平らであるため、傾斜地に家を建てるとどのようなメリットやリスクがあるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、傾斜地とはどのような土地なのかにくわえ、傾斜地を購入するメリットと注意点をご紹介します。

購入前に確認!傾斜地とはどのような土地?

購入前に確認!傾斜地とはどのような土地?

傾斜地とは、傾いている土地のことです。
土地の一部だけが傾いているケースもあれば、土地全体が傾いているケースもあります。
ただし、建築基準法における定義はありません。
そのため「どのくらいの角度がある土地を傾斜地と呼ぶのか」は決まっていませんが、家を建てる際には、自治体の「がけ条例」に注意する必要があります。
がけ条例は、一定の高さのあるがけの上下に家を建てる際の規制を定めた条例です。
都道府県といった自治体ごとに策定しているため、全国一律のルールはありません。
多くの自治体では、傾斜が30度以上かつ高低差が2mもしくは3mを超える傾斜地をがけとして扱い、家の建築に規制をかけています。
家を建てるために土地を購入する方は、購入したい土地が自治体のがけ条例の対象となっていないかどうかを事前に確かめることが大切です。
購入したい土地の全部もしくは一部が自治体の「がけ」の基準に該当する場合は、がけの上下の一定の範囲には家を建てられません。
がけ条例の対象となっていない傾斜地であっても、家の建築にあたっては特殊な工事が必要です。
傾斜地の購入を希望する場合は、土地の価格や家の建築費用だけでなく、基礎工事費も予算に含めておきましょう。

傾斜地の固定資産税はどうなる?

購入した土地が傾斜地であっても、固定資産税や都市計画税が課せられます。
固定資産税額の計算式は「固定資産税評価額(課税標準額)×税率」です。
しかし使い勝手の悪い土地は、先ほど算出した税額に補正率をかけて減額します。
自治体によっては「傾斜がある=使い勝手が悪い」と判断され、減額の対象となるかもしれません。
相続税の計算時にも、傾斜地であることを理由に、補正率をかけて減額できるケースがあります。
自治体ごとに異なるため、詳細が気になる方は、お住まいの自治体の窓口にお問い合わせください。

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傾斜地を購入するメリットとは

傾斜地を購入するメリットとは

傾斜地には傾きがあるため、平らな土地に比べるとデメリットが多いと感じる方もいるかもしれません。
しかし傾斜地を購入すると、次のようなメリットが得られます。

傾斜地のメリット1:土地代が安い

傾斜地の多くは、平らな土地よりも安く購入できます。
これは、土地の購入後、家を建てる前に特殊な基礎工事が必要となるためです。
工事費用が別途かかる点はデメリットにも感じられますが、家の設計などを工夫すると工事費用を抑えられます。
土地代や工事費用を抑えると、その分を家の建築費用に回すことができるため、少ない資金で理想に近い家を建てられるでしょう。

傾斜地のメリット2:個性的な家を建てられる

多くの家は平らな土地に建っているため、傾斜を上手に利用して家を建てると、唯一無二の雰囲気を醸し出せます。
たとえば、傾斜を生かして地下室を作り、ビルトインガレージや書斎、シアタールームなどとして活用することが可能です。
平らな土地を購入した場合、地下室を作るためには地面を掘らなくてはなりませんが、傾斜地であればその必要はありません。
個性的な家を希望する方、地下室がほしい方は、傾斜地を購入の選択肢に入れることをおすすめします。

傾斜地のメリット3:眺望が良い

平らな土地を購入するときに気になるのが、日当たりや眺望です。
周囲に高い建物が建つと、薄暗くなったり、窓からの眺めが楽しめなくなったりします。
傾斜地であれば、平らな土地に比べて住宅が密集することがなく、高いビルなどが建つ心配も少ないでしょう。
また、傾斜地は坂道や山の中腹に位置するケースが多く、自然に囲まれている土地も少なくありません。
傾斜地に家を建てると、自然豊かな眺望を楽しめるでしょう。
ただし眺望は傾斜地の立地によって大きく異なるため、とくに都市部の場合は周辺の環境や開発予定を確認してから購入することをおすすめします。

傾斜地のメリット4:プライバシーを守れる

傾斜地に住宅が密集するケースは少なく、平らな土地に比べると、近隣に多数の家が建つ心配がありません。
近くに家が建っても傾斜の具合によって家の高さに差が生じるため、お互いのプライバシーを守りやすいでしょう。
また、傾斜があるため周辺の道路と高低差が生じ、道路からの視線を感じにくい点もメリットです。
開放感がありながらも、プライバシーを侵害されにくい暮らしができるでしょう。

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傾斜地を購入する際の注意点とは

傾斜地を購入する際の注意点とは

マイホームを建てるために傾斜地を購入すると、上記のようなメリットが得られます。
ただし、傾斜の度合いや土地の状態によっては購入にリスクが生じるため、注意点を押さえたうえで検討しましょう。

傾斜地の注意点1:安全性を調べる

傾斜地を購入する際には、かならず地盤調査をおこないましょう。
地盤がゆるい状態で家を建てると、家が倒壊するおそれがあります。
周囲が傾斜地でありながら、そこだけ平らな土地も注意が必要です。
過去に工事がおこなわれている可能性があり、時間の経過や工事の質によっては地盤の強度が十分ではないかもしれません。
周囲が傾斜地の場合は、ご自身の土地が平らであっても、地盤調査をしたほうが安心です。
地盤調査によって問題が見つかったら、地盤改良工事をおこないましょう。
傾斜地では、擁壁の安全性のチェックも欠かせません。
すでに設置されている擁壁に不具合があると、災害時に倒壊するおそれがあります。
擁壁が設置されていない傾斜地は、自治体から設置を求められるケースもあるため、事前に確認しましょう。
そのほか、雨水が流れ込んでこないか、2006年の宅地造成等規制法の改正後に造成された土地であるかなども確認する必要があります。

傾斜地の注意点2:工事費用を調べる

地盤調査や地盤改良工事、擁壁工事には、費用が発生します。
土地代の安さが傾斜地を購入するメリットのひとつですが、工事費用をあわせると高くつくケースもあるため注意が必要です。
地盤調査は、簡易なものであれば10万円以上、より詳細な調査であれば数十万円以上の費用がかかります。
地盤改良工事をおこなう場合は、土地の状態にもよりますが、100万円以上の資金が必要です。
また擁壁工事の費用相場は、1㎡あたり5万~10万円だといわれています。
ただし擁壁の形状や材質、土地の傾斜の度合いや面積などによっても、費用は大きく変わります。
土地代の安さに釣られて傾斜地を購入し「土地に危険性があり希望の家を建築できなかった」「多額の工事費用がかかった」などの後悔をしないためにも、しっかりと事前調査をすることが大切です。

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まとめ

傾斜地とは傾いている土地のことですが、建築基準法における定義はありません。
傾斜地を購入するメリットは、土地代が安い・個性的な家が建てられるなどです。
しかし安全性に欠ける場合や、多額の工事費用がかかる場合があるため、事前にしっかりと確認することが注意点として挙げられます。


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