電柱とは?購入する土地に電柱があるメリット・デメリットをご紹介!
購入を検討している土地に電柱が立っていると、建物を建てるときや土地を使用するときに弊害がないか心配ですよね。
そこで今回は、そもそも電柱とはなにか、購入する土地に電柱があるメリットやデメリットをご紹介します。
土地の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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土地の購入前に気になる!電柱とは?
電柱は私たちの周りに多く存在し、日々の生活に欠かせないインフラの一部です。
その重要性にもかかわらず、電柱の種類や管理について詳しくご存じない方も多いでしょう。
土地の購入を考えている方にとって、電柱の存在とその特徴を理解することは大切です。
電柱の種類と管理者の識別方法、電柱の存在が土地の購入に与える影響は、以下のとおりです。
電柱の種類
実は、電柱には「電力柱」と「電信柱」の2種類があります。
電力柱と電信柱は一見似ていますが、目的と高さが若干異なります。
電力柱は、電力会社によって設置され、家庭やビル、そのほかの施設に電力を供給する役割を果たします。
その高さは通常11メートルから16メートルの範囲で、全長の約6分の1が地中に埋められ、しっかりと地面に固定されています。
一方、電信柱は通信会社が設置し、電話回線や光ケーブルなどの通信回線を各家庭に届ける役割を担っています。
電信柱の高さは一般に8メートルから16メートルで、全長の6分の1が地中に埋設されています。
電信柱の外観が電柱と似ているため、区別が難しいことがありますが、電信柱には左右に45センチメートル間隔で取り付けられた足場ボルトが特徴的です。
これは作業員が点検やメンテナンスのために電信柱に登る際に使用されます。
電柱の管理者の識別
電柱には、通常、管理者を示すプレートが取り付けられています。
この管理プレートには、電柱の番号や管理している会社の情報が記載されており、土地を購入する前に確認することが重要です。
都市部では、スペースの制限のために両方の機能を持つ電柱が設置されることがあり、その場合は2つの管理プレートが見られます。
電柱の存在が土地購入に与える影響
電柱が敷地内や敷地の前面道路にある場合、以下の点を調査する必要があります。
●管理者への連絡
●補償契約や協議の必要性
●電柱の移設
まず、電柱に記載されている番号や記号から、管理会社に問い合わせをおこないましょう。
土地の購入者と管理会社の間で補償契約が必要になる場合があります。
また、建築予定がある場合、電柱の位置や設置に関する協議が必要になることがあります。
電柱の移設の可否や費用、手続きを確認しましょう。
移設には高額なコストがかかる可能性があり、その負担者が特に重要なポイントです。
電柱の存在は土地の利用計画や将来の開発に大きな影響を与える可能性があります。
したがって、電柱の立つ土地を購入する前に、これらの情報をしっかりと理解し、計画に含めることが重要です。
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電柱がある土地を購入するメリットとは?
電柱の存在は、一見すると不利に思えるかもしれません。
しかし、実際には電柱を活かしたメリットがあります。
事前にメリットを理解すれば、土地を購入するときに、売主との交渉にも役立つでしょう。
電柱がある土地を購入するメリットは、以下の2つです。
メリット①電柱敷地料が得られる
電柱が敷地内にある場合、その土地の所有者は電力会社から電柱敷地料を受け取る権利があります。
電柱敷地料とは、電柱の占有するスペースに対する一種の補償です。
宅地の場合、1本あたりの年間敷地料は約1,500円程度ですが、地域や土地の種類によって異なる可能性があります。
電柱だけでなく、電柱を支える支線も敷地料の対象です。
つまり、電柱と支線が両方ある場合、それぞれに対して敷地料を受け取ることができます。
ただし、電柱敷地料は電力会社によって支払い方法が異なり、年ごとの支払いや数年に一度の一括支払いの形態があります。
電柱敷地料を受け取るためには、所有者が自ら申請をおこなう必要があります。
まず、電柱の管理者とその番号を確認し、該当する電力会社に連絡を取りましょう。
電力会社から送られてくる契約書を記入し返送すると、申請手続きの完了です。
なお、電柱敷地料の振り込みがある年には、確認書類が届きます。
メリット②土地の価格交渉がしやすい
電柱の存在は、土地の購入価格交渉において有利な要因となり得ます。
電柱が存在することで、その土地への需要が低下し、売主が値下げに応じやすくなるからです。
ただし、売主がすでに電柱の存在を価格に考慮している場合や特定の事情により、値引きが難しいこともあります。
したがって、電柱は交渉の一要素に過ぎず、価格交渉の成功を確実なものにするものではありません。
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電柱がある土地を購入するデメリットとは?
購入を検討している土地に電柱がある場合、デメリットを事前に理解し、適切な対応策を講じることが重要です。
しかし、対策を立てることで、将来的な問題を回避することができます。
電柱が敷地内に存在することによるデメリットは、以下のとおりです。
デメリット①景観への影響
前述の通り、電柱は地上約10mの高さがあります。
そのため、敷地内や前面道路に電柱が存在すると景観が損なわれ、敷地から見える景色の美しさが減少する可能性があります。
また、新築住宅を建てる際には、電柱の存在が外観の魅力を低下させるケースも考えられます。
室内からの景色も、電柱によって遮られます。
とくに、高台に位置する土地で自然の美しい景色や都市の眺望を楽しもうと考えている場合は、これは大きなデメリットとなり得ます。
デメリット②駐車の不便さ
電柱が駐車スペースに近接している場合、車の出し入れが困難になることがあります。
とくに狭いまたは不整形な土地では、この問題になりやすいです。
また、駐車場周辺に電柱が存在すると、車が電柱にぶつかるリスクが増加し、事故につながる可能性があります。
事故のリスクを軽減するためには、駐車スペースの設計を慎重におこなうか、電柱に衝撃吸収材を取り付けることが考えられます。
デメリット③敷地内での作業
電柱は定期的な点検やメンテナンスが必要となるデメリットがあります。
点検やメンテナンスのたびに作業員が敷地内に立ち入る必要があります。
とくに電線のショートなど、緊急のメンテナンスが必要な場合、夜間に作業員が敷地内に入ることもあります。
定期的なメンテナンス作業により、敷地内のプライバシーが侵害されると感じる方もいらっしゃるでしょう。
作業によるストレスを軽減するためには、窓の位置や向きを工夫し、プライバシーを確保する設計を考える必要があります。
デメリット④資産価値の減少
電柱の存在は、敷地や建物の資産価値にマイナスの影響を与える可能性があります。
景観の問題や利便性の低下が主な原因で、将来的な売却価格に影響を与える可能性があります。
ただし、電柱があることによる資産価値の下落の程度は、場所や土地の特性によって異なります。
一般的には大幅な価値の低下にはなりませんが、将来的な売却や賃貸の際に影響する可能性があるため、注意が必要です。
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まとめ
電柱には、電力柱と電信柱の2種類があり、管理プレートで管理会社を確認することができます。
電柱がある土地を購入するメリットは、電柱敷地料を受け取れる点や価格交渉がしやすい点が挙げられます。
一方でデメリットは、景観が損なわれる、車の出し入れが不便、敷地内での作業や資産価値が減少するリスクがある点です。
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