マンション天井高の平均とは?天井高別のメリット・デメリットを解説
マンションを購入する際は、価格や間取りだけでなく、天井高も気になりませんか?
同じ専有面積であっても、天井の高さが異なれば部屋の印象も変わります。
本記事では、マンションの天井高の平均値や天井が高いマンションのメリット・デメリット、天井高が低いマンションのメリット・デメリットを解説します。
マンションの購入を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
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マンションの天井高の平均値とは?
マンションの天井高とは、マンションの部屋内における床から天井までの垂直距離を指します。
天井高は、部屋の開放感や快適性、さらにはインテリアデザインへの影響が大きいです。
そのため、マンション選びの際には天井高を理解したうえで選択するのがおすすめです。
天井高の法的な最低限度
建築基準法による規定では、居室の天井高は最低でも2100mm以上でなければならないと定められています。
規定の対象となる範囲はリビング、寝室、子ども部屋などの長く過ごす部屋に適用され、トイレや浴室、納戸、廊下などは対象外です。
なお、同じ部屋で天井高が異なる部分がある場合は、その平均の高さが基準となります。
一般的なマンションの天井高
一般的なマンションの天井高の平均は、約2400mmから2600mmです。
メゾネット型や吹抜けのある特殊な設計のマンションの場合は、天井高が3000mmや4000mmに達することもあります。
築年数の古いマンションでは天井高が低めの傾向にあります。
1981年5月以前の旧耐震基準マンションでは、天井高が2200mmから2300mm、築20~30年のマンションでは2300mmから2400mmが一般的です。
昔のマンションは、部屋数を確保するために天井を低く設計する傾向にありました。
しかし、近年はスペース確保のために天井高を2500mm以上に設定するケースが増えています。
マンション選びの際、天井高が2400mm未満だと、部屋全体が狭く感じられる可能性が高いです。
そのため、天井高は2400mmを基準としてチェックすることをおすすめします。
新築マンションのモデルルームは、実際の住戸の詳細を再現しているわけではないため、間取図で天井高を確認することが重要です。
また、一部のマンションでは、将来のリフォームを容易にするため、床と天井を先に建設し、後から間仕切り壁を設ける設計を採用しています。
天井高の変動要因
マンションによっては、窓側に大きな梁や壁側に小梁があり、これが天井の高さに段差を生じさせることがあります。
通常、天井高は床から天井のもっとも高い部分までの高さで測定されますが、梁の突出により一部の天井高が2100mm程度と低くなることもあるため、ご注意ください。
高い天井は同じ専有面積でも部屋をより広く感じさせる効果があります。
しかし、階によって天井高が異なる場合があるので、購入前には確認が必要です。
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天井高が高いマンションのメリット・デメリットとは?
天井高の平均値がわかったところで、天井の高さが実際にどのように生活に影響を及ぼすのかも気になりますよね。
天井高が高いマンションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
高い天井のメリット
天井の高いマンションの部屋は開放感があり、快適に過ごせるメリットがあります。
高い天井は、部屋に広々とした印象を与え、居住空間の快適さを向上させます。
開放感のある部屋はストレスも軽減されるため、長時間居ても心地よく過ごせるでしょう。
また、天井が高いと空間の容積が増えるため、空気の循環が改善されるメリットもあります。
そのため、汚れた空気や湿気が溜まりにくく、家族が集まるリビングやダイニングでも清潔な空気が保たれます。
収納スペースを確保できる点もメリットです。
高い天井は、壁面収納や大型の家具、ライブラリーなどの設置を可能にし、収納スペースを増やせます。
収納スペースが十分にあると、部屋がすっきりと整理され、物が増えても仕舞う場所があるため安心です。
多様なインテリアを楽しめる点も魅力的です。
高い天井は、シャンデリアやシーリングファンなどの高さのある照明設備の取り付けを可能にし、インテリアデザインの幅を広げます。
おしゃれな照明器具を設置すると、部屋に高級感や個性を加えることができますね。
さらに、天井高の高いマンションは火災時の安全性も向上します。
天井が高いと、火災発生時に煙が天井まで到達するのに時間がかかり、避難のための時間をわずかながらも延ばすことができます。
高い天井のデメリット
一方で、高い天井の部屋は冷暖房の効率が低下する点がデメリットです。
天井が高いと、とくに冬場に暖房効果を低下させる可能性があります。
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下に留まるため、部屋全体を暖めるのに時間とエネルギーがより必要になります。
効率的な空気循環のためには、サーキュレーターやファンの使用が必要になるでしょう。
また、天井が高いと、部屋全体を照らすためにより明るい照明が必要になる点もデメリットです。
とくに、広い部屋では照明に工夫が必要でしょう。
清掃の手間が増加する点もデメリットです。
天井や壁の高い位置に設置された照明やエアコンは、掃除するときに脚立を用意しなければならず、大変です。
カーテンやブラインドにコストがかかる点もデメリットでしょう。
天井が高いと窓のサッシも縦に長くなり、カーテンやブラインドが特注サイズとなります。
したがって、通常よりもコストが増えることがあります。
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天井高が低いマンションのメリット・デメリットとは?
反対に、天井高が低いマンションのメリット・デメリットは以下のとおりです。
低い天井のメリット
低い天井の最大のメリットは、冷暖房の効率が良い点です。
天井が低いと、暖かい空気や冷たい空気が部屋のなかで均等に分布しやすいため、冷暖房の効率が良くなります。
冷暖房の効率が良くなると、エネルギー消費を抑えられるため、電気代の節約にも繋がります。
また、天井が低いと部屋の温もりを感じやすい点もメリットです。
低い天井は「おこもり感」を生み出し、居心地の良い、温かみのある空間を作り出すことができます。
とくに寒い冬は、安心感や落ち着きを得られるでしょう。
低い天井のデメリット
部屋の天井が低いと、部屋に圧迫感を与え、狭苦しく感じることがあります。
このため、広々とした空間を好む方には不向きな場合が多いです。
また、天井が低いと、照明の選択肢が限られる点もデメリットです。
たとえば、シャンデリアやシーリングファンなどの吊り下げ型照明は低い天井に向きません。
家具を設置する際にも制約がかかります。
天井が低いと、背の高い家具や大型の収納家具の設置が困難です。
そのため、部屋の収納力が低下し、空間の使い勝手が悪くなる可能性があります。
とくに世帯人数が多い家庭では、必要な収納スペースを確保することが難しくなるでしょう。
家具のサイズやデザインが限定されるため、インテリアデザインの自由度も下がる点がデメリットです。
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まとめ
一般的なマンションの天井高の平均値は、約2400mmから2600mmです。
天井高の高いマンションは開放感があり収納スペースを確保できるメリットがありますが、冷暖房効率が悪くなる点がデメリットです。
一方で、低い天井のマンションは、冷暖房効率の良い点がメリットですが、圧迫感のある点などがデメリットになります。
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