購入向けコラム

中古マンション購入時に気になる!ハウスクリーニングの内容や費用を解説

中古マンション購入時に気になる!ハウスクリーニングの内容や費用を解説の画像

中古マンションを購入するときは、室内が綺麗に掃除された状態で引き渡されるのか気になりますよね。
本記事では、ハウスクリーニングとはなにか、ハウスクリーニングの作業内容や費用相場について解説します。
中古マンションの購入を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

ハウスクリーニングとは?中古マンション購入時は誰の負担?

ハウスクリーニングとは?中古マンション購入時は誰の負担?

ハウスクリーニングとは、掃除のプロフェッショナルが家を訪れ、特別な道具や業務用の洗剤を使用して、家全体の掃除をおこなうサービスです。
高圧洗浄機や強力な洗剤を使用するため、日常の掃除では取り除けない頑固な汚れもしっかりと落としてくれます。

ハウスクリーニングと家事代行の違いとは?

家事代行は、洗濯や料理、掃除などの日常の家事をサポートするサービスのことです。
掃除の際には、その家にある掃除用具や洗剤を使用するのが一般的です。
一方、ハウスクリーニングは、プロの特別な道具や洗剤を使用し、長期間蓄積された汚れや難しい部分の掃除を目的としています。
そのため、自分で同じレベルのハウスクリーニングを再現するのは難しいです。
しかし、新築から1~2年程度しか経たない中古マンションであれば、部分的なクリーニングをプロに依頼するだけで、十分な結果が得られることもあります。

ハウスクリーニングの費用は誰が負担する?

賃貸物件の場合、退去時にオーナーや管理会社がハウスクリーニングをおこなうことが一般的です。
しかし、中古マンションの売買時には、売主または買主がハウスクリーニングをおこないます。
売主は物件の価値を上げるため、買主は新しい生活を清潔な状態で始めるために、ハウスクリーニングを利用することが多いです。
中古マンションを購入して新生活を始める際は、前の住人の生活の影響を受けたくないですよね。
そこで入居前にハウスクリーニングをおこなうと、新しい生活を気持ちよくスタートさせることができます。

▼この記事も読まれています
建売住宅を購入するときの流れとは?契約前・契約時・契約後ごとに解説

中古マンション購入前にチェック!ハウスクリーニングの作業内容

中古マンション購入前にチェック!ハウスクリーニングの作業内容

ハウスクリーニングは、専門の会社に依頼するのが一般的です。
作業内容は、依頼する会社やサービスによって異なります。
主な作業内容は、以下のとおりです。

基本的な作業内容

玄関は家の顔と言われるほど、大切な空間です。
そのため、ハウスクリーニングでは、ドアや床、シューズボックスのなかまで、泥やホコリをしっかりと取り除きます。
キッチンのレンジフードは油汚れが蓄積しやすく、通常の掃除では取り除きにくい箇所です。
しかし、ハウスクリーニングでは専用の洗剤でこれらの汚れを徹底的に落としてくれます。
とくに、ガス台やシンク周り、戸棚の内部など、日常では手が届きにくい部分もキレイにすることができるでしょう。
トイレは、便器や便座はもちろん、天井や壁、窓まで掃除します。
トイレ特有の尿石などの汚れもしっかりと除去します。
浴室・洗面所は、浴槽の水あかや壁のカビ、洗面ボウルの汚れなど、水回り特有の汚れを徹底的にクリーニングするでしょう。
居室・廊下は、床や壁のホコリ、手すりの汚れなど、日常生活で蓄積される汚れをしっかりと取り除きます。
フローリングの歩行による傷やシミも、専用の洗剤やワックスでキレイにできるでしょう。
ベランダ・窓は、ガラスの汚れやサッシの隙間のホコリ、網戸の汚れなどを掃除します。
エアコンは、フィルターのホコリはもちろん、内部のカビや汚れもしっかりと清掃するのがハウスクリーニングの特徴です。

オプションでの作業内容

基本的な作業内容とは別に、オプションで下記の部分の掃除も依頼可能です。

●コーティング:水回りやガラス、鏡のコーティングで汚れを防ぎ、キレイを長持ちさせる
●フローリングのケア:ワックスやコーティングでフローリングを保護し、美しさを保つ
●シールの除去:古いシールをきれいに取り除く
●壁紙クリーニング:壁紙の汚れやシミを取り除く
●エアコンの分解洗浄:エアコンの内部を分解して、隅々までキレイに掃除


上記のほか、古くなった網戸を新しいものに交換する網戸の張り替えオプションもあります。

▼この記事も読まれています
建売住宅の寿命は何年?注文住宅との違いや寿命を延ばすメンテナンスを解説

中古マンション購入時に気になるハウスクリーニングの費用相場

中古マンション購入時に気になるハウスクリーニングの費用相場

ハウスクリーニングの費用は、部屋の状態や広さ、掃除する箇所によって変わります。
この章では、部屋の状態や掃除する場所ごとの費用相場や費用を抑える方法を解説します。

空室のハウスクリーニング

空室のハウスクリーニングとは、売主の退去後や空き家の場合、部屋のなかに家具や家電が何もない状態でおこなう掃除のことです。
部屋の間取りごとの費用相場は、以下のとおりです。

●1R・1K:1万8,000円~2万1,000円
●1DK・2K:2万2,000円~2万5,000円
●1LDK・2DK:2万8,000円~3万1,000円
●2LDK・3DK:3万9,000円~4万2,000円
●3LDK・4DK:4万2,000円~4万5,000円


なお、4LDK・5DKは4万6,000円からとなります。
上記のように、部屋が広くなるほどハウスクリーニングの費用は上がります。

入居中のハウスクリーニング

入居中のハウスクリーニングとは、売主の家具や家電が部屋に残っている状態での掃除のことです。
家具や家電の移動や養生シートを使っての保護などの追加作業が必要となるため、一般的に空室のハウスクリーニングよりも費用が高くなります。
部屋の間取りごとの費用相場は、以下のとおりです。

●1R・1K:2万2,000円~2万5,000円
●1DK・2K:2万8,000円~3万2,000円
●1LDK・2DK:4万円~4万5,000円
●2LDK・3DK:5万円~5万3,000円
●3LDK・4DK:6万円~6万5,000円


なお、4LDK以上は6万5,000円からとなります。

特定の場所だけハウスクリーニングする場合

特定の場所だけをハウスクリーニングすることも可能です。
たとえば、お風呂やトイレ、キッチンなどの水回りだけをハウスクリーニングすることができます。
掃除する箇所ごとの費用相場は、以下のとおりです。

●お風呂(浴室):1万2,000円~1万8,000円/1か所
●トイレ:6,000円~9,000円/1か所
●キッチン:1万2,000円~2万円/1か所
●壁紙(クロス):5,000円~1万円/10㎡
●エアコン(壁掛けタイプ):8,000円~9,000円/1台


そのほか、水回り(キッチン・換気扇・浴室・トイレ・洗面所)のハウスクリーニングは3万8,000円~4万5,000円、レンジフード(換気扇)のハウスクリーニングは、1万1,500円~1万2,500円が相場です。

ハウスクリーニングの費用を抑えるためのポイント

ハウスクリーニングの費用をできるだけ抑えるための方法としては、以下の3つのポイントが挙げられます。

●空室時に依頼
●閑散期に依頼
●安さだけを重視しない


前述のとおり、空室の時にハウスクリーニングを依頼すると、家具や家電の移動が不要なため、作業がスムーズに進み、料金も抑えられることが多いです。
また、ハウスクリーニングの業界では、年末や春先などの繁忙期には依頼が集中する傾向があります。
そのため、それ以外の閑散期に依頼すると、費用を抑えられる可能性があります。
費用が安い専門業者に依頼する際には、サービスの質や内容もしっかりと確認することが大切です。
費用の安さだけで業者を選ぶと、期待したサービスを受けられないリスクがあり、かえってコストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。
なお、ハウスクリーニング業者を選ぶ際には、料金とサービスのバランスや実績、補償制度の有無などを確認しましょう。

▼この記事も読まれています
建売住宅と注文住宅は何が違う?設計や入居までの期間などの違いを解説

まとめ

ハウスクリーニングとは、掃除のプロが家を訪れ、特別な道具や業務用の洗剤を使用して、家全体の掃除をおこなうサービスです。
作業内容は玄関や水回りなどの基本的な部分になりますが、オプションで壁紙やエアコンの分解洗浄なども依頼することが可能です。
費用は、部屋の状態や間取りによって異なり、数万円台になります。


前の記事を読む 次の記事を読む

関連記事

土地の売買で知っておきたい「景観地区」とは?制限の内容を解説!の画像

買いたい

土地の売買で知っておきたい「景観地区」とは?制限の内容を解説!

土地を売買するときは、その土地がどの地区に該当しているかを確認しておかなければなりません。地域地区のなかで、とくに知っておきたいのが「景観地区」です。そこで今回は、土地の売買を検討している方に向けて、景観地区とは何か、制限や美観地区との違いを解説します。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネットの売買土地一覧へ進む 目次 ▼ 土地の売買で知っておきたい「景観地区」とは▼ 土地の売買で知っておきたい「景観地区」の制限▼ 土地の売買で知っておきたい「景観地区」と「美観地区」の違い▼ まとめ土地の売買で知っておきたい「景観地区」とは景観地区とは、都市計画によって定められる地域地区の...

防音室リノベーションの費用は?ポイントと防音・遮音・吸音の違いも解説の画像

買いたい

防音室リノベーションの費用は?ポイントと防音・遮音・吸音の違いも解説

楽器の演奏や映画鑑賞など、音を楽しむために、自宅に防音室をリノベーションしたい方もいるでしょう。しかし、前向きに検討し始めると、リノベーションにいくらかかるのか、どこに気を付けて工事を進めれば良いのかなど、不明な点が多く浮かび上がるものです。今回は、防音室リノベーションにかかる費用とポイントを、防音と遮音、吸音との違いを交えながら解説します。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネットの売買戸建て一覧へ進む 目次 ▼ 防音・遮音・吸音の違いは?▼ 防音室リノベーションの主な用途と費用▼ 防音室リノベーションにおける大切なポイント▼ まとめ防音・遮音・吸音の違いは?自宅をリノベー...

リノベーションで仮住まいは必要?選び方のポイントやかかる費用も解説の画像

買いたい

リノベーションで仮住まいは必要?選び方のポイントやかかる費用も解説

住宅を購入してリノベーションをするとき、工事中の住宅でそのまま生活できるとは限りません。そのため、リノベーション期間中に、仮住まいが必要になる可能性があります。今回は、リノベーション中の仮住まいが必要なケースや仮住まい選びのポイント、仮住まいにかかる費用について解説します。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネットの売買戸建て一覧へ進む 目次 ▼ リノベーション中に仮住まいが必要なケース▼ リノベーション中の仮住まい選びにおけるポイント▼ リノベーション中の仮住まいの種類とかかる費用▼ まとめリノベーション中に仮住まいが必要なケースリノベーション中も、とくに問題がなければ住宅...

建売住宅の竣工式とは?流れとかかる費用を解説の画像

買いたい

建売住宅の竣工式とは?流れとかかる費用を解説

日本において、住宅建築の成功の祈願や完成時の感謝を表すために伝統的におこなわれてきた儀式があります。近年では簡略化されているケースもありますが、建売住宅でも竣工式をおこなうことは可能です。そこで今回は、建売住宅の竣工式とはどのようなものか、流れとかかる費用を解説します。▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼いい部屋ネットの売買戸建て一覧へ進む 目次 ▼ 建売住宅の竣工式とは?▼ 建売住宅における竣工式の流れ▼ 建売住宅の竣工式にかかる費用▼ まとめ建売住宅の竣工式とは?建売住宅を購入して初めて、住宅建築の伝統的な儀式について知る方もいるかもしれません。ここでは、伝統的な儀式と近年取り入...