土地の購入前に要チェック!ガス管の引き込みにかかる費用や注意点をご紹介
土地の購入を検討する際は、交通の利便性などの条件だけでなく、生活に必要なライフライン(水道・電気・ガス)を使用できる状態か確認することも大切です。
とくに、土地に建物が建っていない場合、敷地内に配管が存在しないことが多いため注意が必要です。
本記事では、ガス管の引き込み状況の確認方法や引き込み工事の費用相場、注意点についてご紹介します。
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土地にガス管が引き込まれているかの確認方法とは?
土地を売買する際は、売買契約前に不動産会社が重要事項説明をおこないます。
重要事項説明の項目の1つに「ガスの配管等の状況」があるため、ガス管の引き込み状況は重要事項説明書で確認可能です。
土地購入後にガスの配管を敷設すると、高額な工事費用が発生する可能性があります。
そのため、購入前に買主が判断できるよう、不動産会社が調査したうえで説明をするのです。
それ以前の段階でガス管の状況を確認したい場合は、自治体に問い合わせてみましょう。
ガス管の状況を確認するときのポイントは、以下のとおりです。
都市ガスかプロパンガスか
日本の家庭のほとんどが、都市ガスかプロパンガスを利用しています。
都市ガスは都市部を中心に普及しており、道路の下に敷設されたガス管を通じて供給されます。
プロパンガスは、都市ガスの供給がない地域で供給されているガスです。
事業者が、ガスの入ったボンベを各家庭や建物に直接配送し、そこからガスを供給します。
都市ガスが道路に敷設したガス管からガスを供給するのに対し、プロパンガスではガス管を利用しません。
ただし、地域によっては、プロパンガスの事業者が都市ガスのようにガス導管設備を設置して供給する場合もあります。
ガスの配管状況は、ガス会社に問い合わせて確認します。
都市ガスの場合は、ガス管が宅地まで引き込まれているかの確認も必要です。
また、土地の前面道路に埋まっているガス管の位置・口径や敷地内への引込管の位置の確認もおこないましょう。
ガス管の確認
都市ガスのガス管は、ガス導管図や公図を照らし合わせて確認することができます。
ガス導管図は、ガス管の敷設状況や位置を示すもので、公図と照らし合わせると具体的な土地の形状や建物の位置との関係を明確にできます。
ガス導管図はガス会社のホームページやファックスで、公図は法務局で取得可能です。
また、ガス管は1つの宅地に1つの引き込みが原則です。
引き込み管が複数ある場合は、建物を再建築する際に撤去を求められる可能性があるため、ご注意ください。
配管の位置
土地のガス管を確認する際は、配管の位置にも注意が必要です。
他人の土地の下を通る配管を使ってガスを利用する場合、トラブルの原因となる可能性があります。
たとえば、土地の所有者や利用形態が変わる際に配管の移設や撤去を求められ、高額な工事費用がかかってしまうかもしれません。
法務局で入手できる公図と照らし合わせ、敷地より広い範囲の配管状況を確認することが大切です。
また、土地を購入後に、敷地いっぱいまで建物を建築する場合は、ガス管が基礎工事の邪魔にならないかの確認も必要です。
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土地のガス管の引き込み工事の費用相場とは?
購入したい土地のガス管の状況を確認した結果、引き込み工事が必要だと判明することもあります。
居住用の土地であっても、すべての土地に配管が完備されているわけではありません。
たとえば、以前は田んぼや畑だった土地を転用して宅地にしたケースでは、高い確率で配管が整備されていないでしょう。
以前建っていた家がオール電化住宅だった場合も同様です。
もし土地にガスの配管が通っていない場合は、前面道路に埋設されている本管からガスを土地に引き込むための工事をおこなう必要があります。
引き込み工事の費用は、たいていの場合、土地の所有者が負担しなくてはなりません。
引き込み工事が必要な土地を購入すると、買主は購入代金以外に工事費用まで支払うことになります。
土地の購入後にこのような追加費用がかかると、建物の建築予算にも大きな影響を与えるでしょう。
そのため、土地を選ぶ際は、配管の有無もしっかりとチェックする必要があるのです。
ガスの引き込み工事の費用相場は、10万円~20万円程度です。
ただし、引き込む距離や経路によって、費用は変動します。
ガス管1mあたりの費用は、1~2万円程度です。
道路から敷地内まで距離がある場合は、引き込み工事の費用が高額にならないかよく確認しましょう。
プロパンガスの場合は、ガス会社と無償貸与契約を結び、ガス会社が初期導入費用を全額負担するケースがほとんどです。
土地を購入するときは土地の価格だけで判断せず、追加費用の有無や金額も確認しましょう。
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土地のガス管の引き込み工事における注意点とは?
土地探しの段階でガス管の引き込み工事にかかる費用や手間を把握しておくと、トラブルや予期せぬ出費を避けやすくなります。
土地にガスの引き込み工事をおこなう際の注意点は、下記のとおりです。
注意点①本管の状況によっては延長工事も必要
ガス管は、土地の前面道路にあるガスの本管から引き込みます。
敷地の前まで本管が来ていない場合は、引き込み工事の前に本管を延長する工事をしなくてはなりません。
本管はガス会社が所有しており、延長工事の費用はガス会社と利用者での分担が一般的です。
ただし、ガス会社が負担する金額には上限があり、それを超える部分は利用者が負担することになります。
都市部から離れた地域では、本管が埋設されていない場所が少なくありません。
延長工事の距離が長くなると、その分だけ工事費用が高額になるため注意が必要です。
ガスの引き込み工事にかかる費用が高額になりそうな場合は、同じようにガスの引き込み工事をする予定の近隣住民がいないか探してみましょう。
設置するガスメーターの個数が多いほどガス会社が費用を負担する割合が高くなるため、近隣住民に引き込み工事を希望する方がいれば、費用負担を減らせる可能性があります。
注意点②旗竿地は工事費用がかさみやすい
旗竿地とは、道路につながる間口が狭く、狭い通路を通った先に広い土地がある旗竿のような形状の土地のことです。
家が密集している住宅街などに多く見られ、道路から敷地までの距離が長い傾向にあります。
そのため、通常の土地より引き込み工事の費用がかさみます。
旗竿地は安く購入できるというメリットがありますが、引き込み工事が必要な場合は、かえって高くつくかもしれません。
注意点③前面道路が私道かどうか確認する
ガス管の引き込み工事では、道路を掘る必要があります。
しかし前面道路が私道の場合は、その道路の所有者から掘削の許可を得なければならないため、注意が必要です。
許可を得るためには、私道所有者との交渉が必要となり、その過程でお金を請求されることもあります。
トラブルを避けるためにも、土地を購入する前に、まずは前面道路が私道かどうかをしっかりと確認しましょう。
前面道路が私道の場合は、所有者から掘削承諾書のサインを取れているかを確認する必要があります。
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まとめ
土地を購入するときは、その土地にガス管が引き込まれているかどうか、重要事項説明書や役所などで確認しましょう。
ガス管の引き込み工事にかかる費用の相場は、約10万円~20万円です。
ただし、本管の延長が必要なケースや、旗竿地に引き込むケースなど、引き込み工事の距離が長いほど工事費用はかさみます。
前面道路が私道の場合は、私道の所有者の許可を得なければ工事ができないため、購入前によく確認しましょう。
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