購入向けコラム

一人暮らしに最適な分譲マンションの間取りとは?価格相場やメリットも解説

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賃貸物件で一人暮らしをしていると、老後も借りる家が見つかるか心配になりますよね。
そこで、働き盛りのうちに分譲マンションを購入しておけば、老後も安心して暮らせます。
本記事では、マンションの購入を検討中の方に向けて、一人暮らしに最適な分譲マンションの間取りや価格相場、分譲マンションを購入するメリットを解説します。

一人暮らし用の分譲マンションにおすすめの間取りとは?

一人暮らし用の分譲マンションにおすすめの間取りとは?

一人暮らし用の分譲マンションを選ぶ際に重要なのは、それぞれのライフプランや目的に応じた間取りと広さの選択です。
この章では、1LDK、2LDK、3LDKごとに向いている方の特徴を解説します。

1LDKに向いている方の特徴

1LDKの分譲マンションは都心や駅に近い場所に多く、都市生活を楽しみたい方や将来の売却も視野に入れている方におすすめの間取りです。
コンパクトな広さでも、キッチンとリビング、寝室はしっかりと分かれているため、生活空間にメリハリをつけることができます。
広さは40~50㎡が一般的で、在宅ワークのスペースも確保しやすいのが特徴です。
地方都市にある1LDKの分譲マンションは、一般的に2,000万円台と低価格で売りに出されています。
そのため、予算を抑えて無理なく住宅ローンを返済したい方にもおすすめの間取りです。

2LDKに向いている方の特徴

2LDKの分譲マンションは、趣味の空間を確保したい方や結婚などで将来的に同居人が増える予定の方に向いています。
2LDKは50~70㎡ほどで、二人暮らしになっても十分な広さがあります。
一人暮らしの場合、キッチンやリビング、寝室以外にもう1部屋あるため、趣味または仕事の専用スペースとして利用することも可能です。
価格は地方都市の分譲マンションでも平均して3,000万円前後からとなっており、住宅ローンを利用して購入する場合は、安定した収入が必要となります。

3LDKに向いている方の特徴

3LDKの分譲マンションは、将来的に転居する可能性が低い方や家族が増える予定の方におすすめです。
一人暮らしには広く感じますが、結婚や親との同居などで家族が増えても住み続けられます。
一般的に60~80㎡ほどの広さがあり、来客が多い方にも向いている間取りです。
収納スペースも広く、仕事の資料や趣味のグッズが多い方でも、すっきりと収納することができます。
価格面では、都市部では6,000万円以上、地方都市でも4,000万円以上が目安です。
そのため、経済的に余裕のある方や賃貸物件としての運用も視野に入れている方におすすめの間取りです。

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一人暮らし向け分譲マンションの価格相場とは?

一人暮らし向け分譲マンションの価格相場とは?

一人暮らしの方が分譲マンションを購入するときは、どれくらいの価格が妥当なのか気になりますよね。
一人暮らし向けの分譲マンションの価格は、3,000万円前後がボリュームゾーンです。
ただし、この数字はあくまでも基準の1つに過ぎず、実際は立地や間取り、ご自身の収入や予定などを考慮して分譲マンションを選ぶ必要があります。
この章では、年収に応じた一人暮らし向け分譲マンションの適正な価格相場や年収負担率、維持費について解説します。

年収ごとの価格相場

年収に応じた適正な価格相場は、以下のとおりです。

●年収300万円:約1,700~2,200万円
●年収400万円:約2,300~2,900万円
●年収500万円:約2,900~3,600万円
●年収600万円:約3,400~4,300万円
●年収700万円:約4,000~5,000万円


上記の価格は、年収の約5倍~7倍で計算しています。
分譲マンションを購入するときは、購入価格が年収の何倍になるかを示す年収倍率が指標となります。
2022年度の住宅金融支援機構の全国調査によると、新築マンションの年収倍率は平均して7.2倍、中古マンションは5.9倍です。

年収負担率とは

住宅ローンを利用して分譲マンションを購入する際は、価格だけでなく返済計画も大切です。
年収に対する住宅ローンの返済額の割合を「年収負担率」といいます。
住宅ローン契約時の目安は35%以下ですが、無理のない返済計画を立てたい方には25%以下がおすすめです。
年収負担率25%としたときの、分譲マンションの購入価格と月々の返済額をシミュレーションしてみましょう。
シミュレーションの条件は、以下のとおりです。

●頭金:300万円
●返済期間:35年
●元利均等返済型の固定金利:1.3%
●管理費・修繕積立金:25,000円/月


なお、シミュレーションでは融資手数料や保証料などの諸経費は含みません。
上記の条件で計算すると、年収300万円の場合、住宅ローンと頭金を合わせて2,400万円のマンションが購入可能となり、毎月の返済額は管理費・修繕積立金含めて87,498円です。
年収400万円では購入価格3,110万円・毎月の返済額108,311円、年収500万では購入価格3,810万円・毎月の返済額129,154円となります。

分譲マンションの維持費の目安

一人暮らし用の分譲マンションを購入する際は、購入価格だけでなく、維持費も考慮しましょう。
分譲マンションを所有すると、管理費や修繕積立金以外にも以下の維持費がかかります。

●固定資産税・都市計画税
●駐車場代
●火災保険料


固定資産税は、不動産の所有者に毎年課される税金で、固定資産税評価額を基に課税額が決まります。
都市計画税は、都市計画区域内にある不動産に毎年課される税金です。
税率は自治体によって異なる場合がありますが、固定資産税の標準税率は1.4%、都市計画税の最高税率は0.3%です。
駐車場代は数千円~数万円程で、マンションによって異なります。
火災保険料は、契約期間や補償内容、物件によって価格が異なり、目安として年間数万円はかかるでしょう。

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一人暮らしの方が分譲マンションを購入するメリットとは?

一人暮らしの方が分譲マンションを購入するメリットとは?

一人暮らしの方が分譲マンションを購入するメリットは、以下の4つです。

①自己資産になる

分譲マンションを購入すると、賃貸物件と違って自分の資産となるメリットがあります。
住宅ローンを完済すれば、毎月の住居費も不要になるため、老後も安定した生活を送れるでしょう。
また、必要に応じて売却したり、賃貸物件として運用したりすることも可能です。

②セキュリティと設備が充実している

多くの分譲マンションはオートロックや監視カメラなどのセキュリティが強化されているため、安心して生活できる点もメリットです。
また、宅配ボックスや24時間ゴミ出し可能など、生活を便利にする設備も整っています。
内装についても賃貸物件と比較して高品質な作りが多く、防音性や耐震性に優れています。

③団体信用生命保険に加入できる

住宅ローンを利用して分譲マンションを購入する際は、団体信用生命保険に加入するのが一般的です。
団体信用生命保険に加入すると、事故で高度障害を負うなど、万が一の場合でもローンの残債が保険でカバーされるため安心です。

④自由にリフォームできる

賃貸物件では、基本的に自由にリフォームすることはできません。
一方、分譲マンションを購入すると、専有部分(室内)については自分の好みやライフスタイルに合わせて、自由に内装をリフォームすることができるメリットがあります。
ただし、ベランダなどの共用部や耐久性に影響を及ぼす建物構造などは自由にリフォームできないため、ご注意ください。

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まとめ

分譲マンションを購入する際は、ライフプランや予算に合わせて間取りを選択することが大切です。
一人暮らし向けマンションの価格相場は3,000万円前後ですが、最適な価格は年収によっても異なります。
購入するメリットは、セキュリティや設備に優れ、団体信用生命保険に加入できる点、自己資産になり自由にリフォームできる点です。


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