空き家の水道光熱費はいくらかかる?解約すべきか否かや節約のコツを解説
空き家は人が住んでいないため、水道光熱費は安くなるのか気になりますよね。
空き家は劣化を防ぐために定期的に通水や掃除などをおこなう必要があるため、水道や電気の解約タイミングも迷うところでしょう。
そこで今回は、空き家の水道光熱費は平均していくらかかるのかや解約を判断するポイント、水道光熱費を節約するコツについて解説します。
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空き家の水道光熱費や維持費はいくらかかる?
空き家を所有していると、使用していなくても水道光熱費や維持費が発生します。
水道光熱費や維持費は地域によって差があるため、費用がいくらかかるかは一概には言えません。
この章では、空き家の水道光熱費や維持費の目安について解説します。
空き家の水道光熱費の目安
空き家における毎月の水道光熱費の目安は、以下のとおりです。
●電気代:数百円~2,000円ほど
●水道代:1,000円~1,500円ほど
●ガス代:1,000円~2,000円ほど
上記を合計すると、空き家の水道光熱費は毎月2,000円~5,000円程度になります。
年間で見ると、2万4,000円から6万円の出費となるため、想定よりも高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
水道光熱費は使用量に応じて増えますが、使用していない場合でも基本料金が必要です。
電気、水道、ガスの各インフラとの契約に基づき、契約内容によって基本料金は異なります。
たとえば、水道料金は水道管の口径によって、電気料金は契約する電力の容量によって基本料金が変わります。
ガス料金も、都市ガスかプロパンガスかによって基本料金が異なり、一般的に都市ガスの方が安価です。
空き家にかかる維持費
空き家を維持するためには、水道光熱費以外にも以下の維持費が発生することがあります。
●固定資産税・都市計画税
●火災保険料
●管理費
●修繕費・メンテナンス費用
固定資産税・都市計画税は空き家の評価額に対して、毎年課税されます。
税率は自治体によって異なる場合があり、固定資産税の標準税率は1.4%、都市計画税の制限税率(上限税率)は、0.3%です。
火災保険に加入している場合は、火災保険料もかかります。
不動産会社などに管理を依頼している場合は、管理費がかかり、修繕が必要となったときは修繕費もかかります。
また、下水設備が整っていない地域では、浄化槽のメンテナンス費用も考慮する必要があるでしょう。
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空き家の水道光熱費を節約するためには解約すべき?
空き家のライフライン(水道、電気、ガス)を解約するかどうかは、将来の計画と経済的な観点から慎重に判断する必要があります。
ライフラインを解約するメリット・デメリット
空き家のライフラインを解約する最大のメリットは、水道光熱費の削減です。
使用しないサービスに対して基本料金を支払う必要がなくなるため、年間で見れば数万円の節約になります。
しかし、解約には以下のようなデメリットが伴います。
●清掃とメンテナンスの問題
●設備の劣化
●害虫や悪臭の問題
●特定空家に指定されるリスク
水道や電気が使えないと、清掃作業が困難になります。
また、水道管は使用しないと錆びや破損のリスクが高まります。
そのため、定期的に通水をおこなわないと、水道管の劣化が早まり、将来的に高額な修理費用が発生することになりかねません。
また、水が流れないと、下水管からの悪臭が室内に充満する可能性が高いです。
さらに害虫が侵入しやすくなり、衛生的な問題を引き起こす可能性があります。
水道や電気が使えないからと空き家の適切な管理を怠った場合、特定空家に指定され、行政からの指導や命令を受けるリスクもあります。
最悪の場合は、固定資産税の軽減措置が受けられなくなるなどのペナルティが科される可能性があるため、ご注意ください。
ライフラインを継続するメリット・デメリット
ライフラインを継続する最大のメリットは、空き家の機能を保持し、いつでも利用可能な状態にできる点です。
ライフラインが継続されていれば、将来的に空き家を売却、賃貸、または自身で使用する際に、すぐに対応できます。
ただし、継続的にコストがかかるデメリットも考慮する必要があります。
とくに、大きな空き家や複数の空き家を所有している場合、それぞれのライフラインの基本料金と使用料金が積み重なり、大きな経済的負担となるでしょう。
ライフラインの解約時期
総合的に考えると、ライフラインを解約することは短期的なコスト削減にはなりますが、長期的には空き家の価値を下げ、将来的な費用や法的なリスクを増加させる可能性があります。
一方で、ライフラインを継続することは、将来的に空き家を活用する計画がある場合には有効ですが、継続的なコストが発生することを念頭に置く必要があります。
空き家を売却する予定の場合は、以下のタイミングで解約するのがおすすめです。
●電気:掃除や片付けの終了後
●ガス:すぐに解約可能
●水道:できる限りそのまま継続しておく
空き家で電気を使う場面として想定されるのは「家のなかの掃除をする時」と「残置物撤去業者(遺品整理業者)が作業する時」です。
電気が使用できないと掃除や作業が難しくなり、夏場や冬場だとエアコンが使えなくなってしまいます。
そのため、電気を解約する時期は、売却するにあたって家のなかの掃除や片付けが終了した後がおすすめです。
ガスについては、空き家で使用する場面はとくにないため、すぐに解約しても問題ありません。
水道については、家のなかを掃除したり、建物を解体工事したりする時にも使用するため、できる限り停止せずにそのままにしておいた方が良いです。
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空き家の水道光熱費を節約するコツとは?
空き家の水道光熱費を節約するためには、いくつかの具体的なステップを踏むことが重要です。
電気代を中心とした節約方法は、以下のとおりです。
コンセントを抜く
家電製品は、使っていない時でもコンセントにプラグを差し込んでいるだけでわずかながら電力を消費します。
これを「待機電力」と呼びます。
そのため、コンセントに差しっぱなしになっているプラグを抜くと、電気代が節約可能です。
空き家であっても、冬場の水道凍結防止用ヒーターや浄化槽のエアポンプ、温水便座や冷蔵庫のプラグがコンセントに差し込まれたままになっている可能性があるため、こまめにチェックしましょう。
アンペア数を見直す
電気料金の基本料金は、契約しているアンペア数によって決まります。
アンペア数が高ければ基本料金も高くなります。
空き家では、大きな電力を消費する家電を使うことがないため、契約しているアンペア数を見直し、できるだけ低いアンペア数に変更すると基本料金を節約可能です。
たとえば、東京電力(従量電灯Bプラン)の場合、アンペア数が10Aの契約であれば月額286円ですが、30Aだと858円となります。
空き家では掃除機を使う程度であれば、10Aや15Aの契約で十分です。
ブレーカーを落とす
ブレーカーを落とすと、空き家全体の電力供給を停止できます。
ブレーカーを落として電気が完全にオフになれば、電気代の節約だけでなく、漏電やショートによる火災のリスクも減らすことができます。
水道光熱費の節約に伴う注意点
水道光熱費を節約することは経済的に魅力的ですが、通水や定期的な清掃を怠ると、前述のとおり、配管の錆や害虫の発生など、将来的に高額な修繕費用や衛生問題を引き起こす原因となりかねません。
そのため、空き家の状態を適切に保つための最低限のライフラインの維持も大切です。
節約と適切な管理のバランスを取りながら、空き家の価値を保持し、将来的なコストを抑えることが重要です。
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まとめ
空き家の水道光熱費がいくらかかるかは地域によって異なり、目安は年間2万4,000円~6万円ほどです。
ライフラインを解約すると、清掃などに支障をきたし、水道管の劣化や悪臭などのデメリットが生じる可能性があります。
水道光熱費を節約するには、コンセントを抜く、アンペア数を下げる、ブレーカーを落とす方法が有効です。
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