バリアフリーリノベーションとは?マンションの管理規約や申請も解説
マンションでの暮らしを、将来も安心して続けられるようにしたいと考えたことはありませんか。
実は、マンションでも「バリアフリーリノベーション」をおこなうことは可能です。
本記事では、管理組合との調整ポイントや実際にできる工事内容、費用相場と予算計画について解説いたします。
バリアフリーな住まいを検討中の方は、ぜひ本記事をご参考になさってくださいね。
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マンションでバリアフリーリノベーションはできる?

マンションでバリアフリーリノベーションを検討する際に、最初に確認すべき基本事項があります。
まずは、マンション特有の工事制限や、管理組合との調整ポイントについて解説していきます。
専有・共用部分の区分
マンションのリノベーションでは、専有部と共用部の境界が、区分所有法と管理規約で厳密に決まっています。
玄関ドア・窓サッシ・縦配管スペースなどは共用部に当たる場合が多く、無断交換は規約違反になるため注意が必要です。
反対に、室内の壁仕上げや建具、照明配線は専有部に含まれ、安全性アップを目的とするバリアフリー化を自由に設計できます。
とはいえ、床スラブを削って段差をなくす工事は構造体へ影響が大きいため、管理組合の承認なしでは進められません。
工事範囲を見極める際は、竣工図面と最新管理規約を突き合わせて突き合わせて確認し、専有面積や構造部の記載を確認しましょう。
管理規約と工事申請
多くのマンションでは、小さな床材の張り替えでも、工事申請書と施工図面の提出が必要です。
申請書には工事目的、工期、作業時間帯と使用資材の仕様にくわえ、施工会社の保険加入状況まで詳しく記載しなければなりません。
理事会は、共用設備や遮音性能への影響を中心に審査し、結果はおおむね1か月後に通知されるのが一般的です。
床材等級をL45以上などと指定しているケースでは、基準を満たさないと差し戻しになるため要確認です。
承認を得たらエントランス掲示板に工事届を掲出し、住民へ周知することで苦情を未然に防げるでしょう。
工事完了後は検査報告書と写真を提出し、保証期間中のメンテナンス体制を整えておくと、住戸価値の維持につながります。
合意形成の進め方
バリアフリー工事は、安全性と暮らしやすさを高めるという明確な目的があります。
そこで、理事会への提案書では、社会的意義を簡潔に示すと賛同を得やすいでしょう。
たとえば、将来の高齢化率や要介護認定者の増加予測を引用し、住環境の向上が資産価値の維持にもつながることを数字で裏付けます。
隣戸への騒音・振動を抑えるため、作業時間を9時〜17時に限定し、ドリル使用時は防振マットを併用するなどの対策も提案しましょう。
合意形成の場では、図表入り提案書を準備し、退去時の原状回復義務の範囲も明示すると争点が減ります。
決議後に内容を変える場合は、必ず再申請し、口頭だけで進めないことが信頼維持の鍵となるでしょう。
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バリアフリーリノベーションの主な工事内容

前章では、マンション特有のルールや調整について述べましたが、実際にどんなバリアフリー工事が可能なのかも気になりますよね。
ここでは、場所別や目的別に実現できる主なバリアフリー工事について解説いたします。
場所別の段差解消法
玄関は、屋外との高低差が大きくなりやすい場所です。
式台を設置するか床を盛ると、車いすでも安心して出入りすることができます。
浴室と洗面室の段差は、モルタルを増し打ち(増し土+モルタル仕上げ)し床面をそろえ、浅型排水パンと樹脂管で勾配を取る方法が一般的です。
また、廊下と洋室の見切り材を外し、框一体型フラットレールを取り付ければ、床材を張り替えずに車いす走行抵抗を減らせます。
このような工法を組み合わせると、躯体に大きな手をくわえずとも安全で快適な移動空間を確保できるでしょう。
手すり設置のポイント
手すりは身体寸法を参考に、上端高さを床から約750㎜、握り径を32〜35㎜を目安にすると、握力に関係なく使いやすくなるでしょう。
石こうボードだけでは荷重に耐えられないため、壁を開口してベニヤと胴縁で補強し、アンカー付きブラケットでしっかり固定することが大切です。
また、浴室では湿気に強いステンレス製を選び、滑り止め樹脂カバーを被せると、肌がやわらかい高齢者でも安心でしょう。
動線が複雑なリビングには、L字型やコの字型の連続手すりを採用し、握りを途切れさせないことで体重移動がスムーズになります。
引き戸への変更例
開き戸を引き戸に替えると回転スペースが不要になり、車いすでも向きを変えずに出入りできるため、動線効率が向上します。
既存枠を残して上吊りレールを付けるカバー工法なら壁を壊さず、半日ほどで工事が終わるため、騒音や粉じんも最小限で済みます。
開口幅を約900㎜確保すれば、介助が必要な場合でも余裕を持って通行でき、介助者の腰への負担も減るでしょう。
取っ手は大型バーハンドルか埋め込み型を選び、ソフトクローズ機構を付けると、指の力が弱い方でも楽に開閉できるようになります。
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バリアフリーリノベーションの費用相場

ここまで、バリアフリーリノベーションの内容や工事例を解説しましたが、費用や予算もおさえておきましょう。
最後に、費用相場やコストを抑えるためのポイント、資金計画の立て方について解説していきます。
工事別費用の目安
段差解消工事は玄関と浴室の2か所でおこなうことが多く、床嵩上げやスロープ製作を含めて1か所約8万〜15万円が一般的です。
手すり設置費は材質や形状で差がありますが、屋内用木製なら1m約5,000〜7,000円、ステンレス製なら8,000〜1万円程度を見込むと安心でしょう。
引き戸への変更は枠を残す簡易工法で約12万〜15万円、壁を撤去して新枠を組む本格工法では約20万〜30万円と幅があります。
コストを抑える場合は、大規模修繕と同時期に実施し、共用部使用料を相乗りで減額してもらう方法も検討しましょう。
助成金・減税の活用法
国土交通省の住宅改修支援事業では、要支援以上の介護認定を受けた居住者が工事費の20%(上限10万円)の補助を受けられます。
自治体独自の補助もあり、東京都は最大20万円、埼玉県は15万円など地域差があるため、最新情報を役所で確認しましょう。
バリアフリー改修促進税制を使えば、住宅ローン控除とは別に標準的工事費の10%を所得税から控除でき、年末残高要件もありません。
さらに、税金面では固定資産税減額措置もあり、改修翌年度の税額が3分の1軽減されます。
ただし、助成金交付前に着工すると対象外となるため、契約日は交付決定通知後に設定し、スケジュール管理を徹底しましょう。
これらの制度を組み合わせると、総工費を2〜3割削減でき、返済期間の短縮や無理のない返済計画にもつながります。
見積もりと優先順位
相見積もりを依頼する際は、工事項目と数量の記載方式をそろえ、単価が比較しやすい書式を用意すると価格差の理由を客観的に把握できます。
バリアフリー化には早急におこなう安全工事と、後で追加できる利便性工事があります。
たとえば、車いす使用が見込まれる場合は、段差解消と引き戸化を最優先にし、手すりデザインの変更などは後から追加する方法が合理的でしょう。
資金計画は自己資金・ローン・補助金の3本柱で組み、各手続きの期限をスケジュールに落とし込んで管理すると、資金ショートのリスクを防げます。
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まとめ
マンションでのリノベーションは、専有部分と共用部分の区分を理解し、管理規約に沿った工事申請や丁寧な合意形成が重要です。
主な工事には玄関などの段差解消、廊下や浴室への手すり設置、車いすでも出入りしやすい引き戸への変更といったものがあります。
工事費用は、国や自治体の助成金や減税制度を活用し、見積もりを比較しながら、優先順位を決めて計画的に進めると良いでしょう。
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