一戸建てのサイディング外壁の種類ごとのリフォーム時期や必要な理由を解説

一戸建ての外壁は、家を長持ちさせるためにも数十年に1度は塗り替えのリフォームをおこなう必要があります。
そのリフォーム時期は、外壁の種類によって異なります。
今回は、外壁材でも広く知られている「サイディング」とは何か、リフォーム時期やリフォームが必要な理由を解説します。
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サイディングとは、サイディングボードと呼ばれる板状の外壁材のことです。
パネル形状のサイディングボードを外壁に貼り付けていき、素材によって見栄えが異なります。
サイディング材の種類ごとの特徴は以下のとおりです。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質を混ぜ合わせた素材の外壁材です。
サイディング外壁のなかでもっとも使用される素材で、レンガ風やタイル風などのデザインも豊富です。
窯業系サイディングは、以下の特徴があります。
●耐震性に優れる
●耐火性がある
●価格が安い
窯業系サイディングは、おしゃれで性能の高い外壁にしたい方におすすめの外壁材ですよ。
金属系サイディング
金属系サイディングとは、アルミニウムやステンレスなどの鋼板が素材の外壁材です。
素材が金属のため長期間メンテナンスが要らず、レンガ風やタイル調のデザインがあります。
そのほかの金属系サイディングの特徴は、以下のとおりです。
●防水性が高い
●耐天候性がある
●価格が高い
耐天候性があるため、気温変化の激しい地域などに向いている外壁材ですよ。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、樹脂成型された外壁材のことです。
アメリカの一戸建てによく使用される外壁材で、全体的に軽く薄い設計となっています。
樹脂系サイディングの特徴は、以下のとおりです。
●耐天候性に優れている
●目地の補修が不要
●遮音性はほかの外壁材に比べて劣る
樹脂系サイディングは塩害や凍害などに強いため、海沿いの寒冷地に向いているでしょう。
ただし、遮音性はほかの外壁材と比べると劣るため、住宅街の一戸建てに使用する場合は要注意です。
木質系サイディング
木質系サイディングとは、天然の木材に塗装を施した外壁材です。
天然木を使用しているためこまめなメンテナンスが必要となり、施工価格はお高めです。
そのほかの木質系サイディングの特徴は以下のとおりです。
●温かみのあるデザイン
●湿気に弱い
●耐熱性能に優れている
外壁を木目調のおしゃれなデザインにしたい方に向いている外壁材ですよ。
一戸建てのサイディング外壁のリフォーム時期とは?
サイディング外壁の特徴がわかったところで、それぞれのリフォーム時期も気になりますよね。
種類ごとのリフォーム時期は、以下のとおりです。
窯業系サイディングのリフォーム時期
窯業系サイディングのリフォーム時期の目安は、約7年~15年です。
耐用年数は約20年~40年ですが、7年目以降から塗料の劣化やコーキングのひび割れなどが気になってくるでしょう。
リフォーム内容は、塗装工事や外壁の目地部分のコーキング(シーリング)の補修になります。
塗膜が剥がれていたり、塗装が色あせてきたりしたらリフォームのサインでしょう。
金属系サイディングのリフォーム時期
金属系サイディングのリフォーム時期の目安は、約10年~15年です。
耐用年数は窯業系サイディングと同様に約20年~40年ですが、金属性で雨が降っても水を吸い込むことがないためメンテナンス周期は長めです。
リフォーム内容は、塗装工事や外壁の目地部分のコーキングの補修、傷やサビの補修になります。
金属系サイディングは、傷がついてしまうとサビが発生しやすくなったり、色あせたりするため要注意です。
樹脂系サイディングのリフォーム時期
樹脂系サイディングのリフォーム時期の目安は、約10年~20年です。
耐用年数は約20年~50年ともっとも長く、塗装はものによっては30年不要となる場合もあります。
樹脂系サイディングはコーキングを使用しないデザインも可能であるため、リフォーム内容は塗装工事がメインです。
樹脂系サイディングの弱点は紫外線で、色あせや変色、弾性が失われてきたときはリフォームが必要なサインでしょう。
木質系サイディングのリフォーム時期
木質系サイディングのリフォーム時期の目安は、約8年~10年です。
耐用年数は約15年~40年で、湿気の少ない場所であれば長持ちします。
リフォーム内容は、塗装工事とコーキングの補修などです。
木質系サイディングは、湿気に弱いため梅雨などで長期間濡れた状態が続いたときは要注意です。
木自体の腐食が進むと張り替えまで必要となってしまうため、そうなる前に塗料が劣化してきたタイミングでこまめに再塗装するようにしましょう。
一戸建てのサイディング外壁のリフォームが必要な理由
サイディング外壁の塗装リフォームは30坪の一戸建てで75万円~105万円ほどの費用がかかるため、必要となる理由も気になるところでしょう。
一戸建てのサイディング外壁のリフォームが必要となる理由は、以下の5つです。
①チョーキング現象が起きるため
チョーキング現象とは、壁を触ったときにチョークのような白い粉が手につくことを言います。
塗膜が薄くなっているサインとなり、放置すると防水性が失われて外壁の傷みが早まってしまいます。
そのため、そうなる前に再塗装のリフォームが必要となるのです。
②目地部分がひび割れるため
サイディング外壁はパネル形状の板を壁に貼り付ける際に、コーキングでできた目地部分ができます。
その目地部分のコーキングは経年劣化でひび割れていき、放置すると雨漏りやサイディング材の腐食の原因となってしまいます。
コーキングがひび割れてきたら、補修工事が必要というサインです。
③塗膜が剥がれてくるため
塗膜(塗料の膜)も経年劣化により、徐々に剥がれてきます。
塗膜の内側に閉じ込められた水分が熱で気化し、塗膜が膨れて破れることもあります。
塗膜が剥がれると見た目が悪いだけでなく、剥がれた部分から雨水が侵入しサイディング材の腐食の原因となるため、再塗装が必要です。
④外壁の変色・ひび割れが起きるため
外壁塗装は年数が経つにつれ、色あせてきたり白っぽくなってきたりします。
上記のように塗装が変色してきたら防水効果がなくなってきたというサインのため、再塗装が必要です。
また、サイディング外壁は経年劣化によりひび割れることもあります。
とくにサイディング材を固定している釘のまわりや継ぎ目などがひび割れやすく、放置するとひび割れたところから雨水が侵入してしまいます。
雨水が侵入すると建物内部の断熱材にカビが発生してしまうため、そうなる前に再塗装が必要です。
なお、ひび割れの範囲が大きい場合は補修や交換が必要となるでしょう。
⑤カビやコケが発生するため
窯業系や木質系のサイディング材は、雨が降ったときなどに水分を吸収し、カビやコケが発生することがあります。
カビやコケは放置すると見た目が悪くなるだけでなく、サイディング材が反る原因ともなってしまいます。
そのため、カビやコケが根を張って増殖する前に高圧洗浄機などで汚れを落とし、再塗装する必要があります。
まとめ
一戸建てのサイディング外壁は、窯業系、金属系、樹脂系、木質系の4種類あり、それぞれでリフォーム時期が異なります。
外壁は、こまめに再塗装などのメンテナンスやリフォームをおこなうことで、きれいな状態を保って長持ちします。
ぜひ本記事を参考に、外壁材選びをしてみてはいかがでしょうか。
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