マンションをリフォームする前に確認しておきたいポイントを3つ解説
分譲マンションのリフォームは一戸建てと異なり、さまざまな制約や注意点があります。
この記事では、マンションのリフォーム範囲とリフォーム前に準備しておいたほうが良いこと、注意点を解説します。
分譲マンションをこれから購入予定の方やリフォーム予定の方は、ぜひ参考にご覧ください。
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弊社へのお問い合わせはこちらマンションリフォームのポイント①できる範囲
マンションには「専有部分」と「共用部分」があり、リフォームできるのは専有部分の範囲となります。
専有部分とは個人が所有できる範囲のことを指し、共用部分とは専有部分を除くすべての場所のことです。
たとえば、マンションの部屋のなかは専有部分、エントランスや廊下は共用部分になります。
専有部分と共用部分の範囲については、間違えられやすいポイントもあります。
具体的なリフォームできる範囲とできない範囲は下記のとおりです。
リフォームできる範囲
一般的に、マンションでリフォームできる範囲は以下の4つです。
●天井
●内装
●玄関ドアの内側
●室内の設備
天井は、コンクリートの内側までは専有部分に該当するため、天井高を上げるリフォームが可能です。
内装は、室内間のドアを交換したり、壁材をリフォームしたりすることができます。
ただし、床材のリフォームは防音に影響するため、マンションによっては制約があります。
玄関ドアは内側であれば、塗装の塗り替えやシート貼りなどのリフォームが可能です。
設備は、浴槽やトイレ、シャワーヘッドなどは交換できるでしょう。
リフォームできない範囲
一般的に、マンションでリフォームできない範囲は以下の4つです。
●窓サッシ
●バルコニー
●玄関ドアの外側
●パイプスペース(パイプシャフト)
窓のサッシやバルコニーは共用部分にあたるため、リフォームができません。
たとえばバルコニーに物置を設置するなどのリフォームをしてしまうと、火事などの緊急避難の際に邪魔になってしまう可能性があるためです。
窓サッシについては、外観の統一性を維持するためにリフォームを禁止しているマンションが多いです。
また、玄関ドアの外側も共用廊下に面するため共用部分に該当し、リフォームができない決まりとなっています。
パイプスペースは、上下水道や、ガス管などの配管が通っている空間のことで、間取り図で「PS」と書かれている部分のことです。
パイプスペースについても、共用部分のため配管を移動するなどのリフォームはできません。
マンションリフォームのポイント②事前準備
マンションをリフォームするときは「事前に何を準備すれば良いのか」も気になるところでしょう。
リフォーム前に準備しておいたほうが良いポイントは、以下の3つです。
①情報収集とシミュレーション
理想通りにマンションをリフォームするためには、入念な情報収集とシミュレーションが大切です。
たとえば、住宅情報誌を読んだり、見積もりをとってリフォーム業者を比較検討したりすると良いでしょう。
リフォーム業者にリフォームを依頼するときは、以下の書類を準備しておくとスムーズです。
●間取り図
●家電製品類の寸法
●イメージ資料や要望をまとめたメモ
家電製品の寸法は、収納スペースを検討するときの参考となります。
依頼時は、雑誌の切り抜きやインターネットの画像などからイメージ資料を作成して具体的な要望を伝えておくと、業者との行き違いを防ぐことができるでしょう。
②近隣住人への挨拶
マンションのリフォームの工事中は、騒音や粉塵などで近隣トラブルに発展する可能性もあります。
そのため、工事が始まる前に近隣住人へリフォームをおこなう旨の挨拶をおこなっておくことをおすすめします。
挨拶をおこなう際は、工事期間や時間帯、騒音などのご迷惑をおかけする旨の手紙と粗品を用意するのが一般的です。
リフォーム会社によっては、ご挨拶チラシを用意して一緒に挨拶周りをしてくれるところもあります。
粗品についても、リフォーム会社に何を用意すれば良いか相談してみると良いでしょう。
③掃除・片づけ
リフォーム作業がスムーズに進むように、事前に部屋をきれいに掃除し不用品を片づけておくのもポイントです。
工事する箇所に余分なものが置いてあった場合、片付け料として別料金が発生する場合があります。
そのため、リフォーム前に不用品を片づけて掃除しておくことで費用の節約にもなります。
また、工事期間中は養生シートなどで粉塵の対策はとられますが、それでも部屋のなかがほこりっぽくなることがあります。
汚したくないものや貴重品などは倉庫にしまうなどの対策をとっておくと良いでしょう。
とくに食器類などは、粉塵がつかないように置き場所を考えておくことをおすすめします。
リフォームするにあたって古い家具や家電も処分する場合は、リフォーム業者が対応してくれることもあるため、相談してみると良いでしょう。
マンションリフォームのポイント③注意点
最後に、マンションをリフォームするときの注意点を3つご紹介します。
①管理規約の注意点
分譲マンションをリフォームするときは、事前に管理組合に申請し承諾を得なければなりません。
申請の際にリフォーム内容がマンションの管理規約に違反する内容だった場合は、承諾を得られないでしょう。
もしも管理規約に違反するリフォーム工事を勝手におこなった場合は、工事の中止や原状回復を迫られるケースもあります。
そのため、リフォーム内容を決める前に管理規約を確認しておくことが大切です。
マンションの管理規約を確認する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
●専有部分の改修工事における制約
●申請書類
●近隣への挨拶範囲や同意書の有無
●施工可能日と作業時間
●そのほか独自の遵守事項の有無
とくにリフォーム内容を決める際は、改修工事の制約をよく確認しましょう。
②水回りのリフォームの注意点
マンションのリフォームといえば、トイレや浴室、キッチンなどのリフォームを検討する方が多いでしょう。
水回りを個別にリフォームするとなると高額な費用がかかるため、依頼するときは水回りリフォームパックがおすすめです。
一般的に水回りリフォームパックは、キッチン・お風呂・洗面所・トイレの4か所のリフォームをまとめてお得な価格で提供してくれますよ。
ただしパックで申し込む際は、工事内容や本体のグレード、追加費用が発生しないかも確認しておきましょう。
価格だけを見て依頼すると「イメージと違う」ということになりかねないためご注意ください。
とくにシステムキッチンやトイレの交換をおこなう場合は、カタログだけでなく実物を見て使い勝手を確認しておくことをおすすめします。
③壁紙リフォームの注意点
壁紙のリフォームは部屋の雰囲気がガラリと変わるため、事前にサンプルを見てイメージしておくことが大切です。
その際は、小さいサンプルではイメージしにくいため、大きめのカットサンプルで検討することをおすすめします。
カットサンプルを実際に壁や天井に貼って、昼と夜の2回に分けてさまざまな角度から見てみるとイメージがしやすいでしょう。
壁紙を選ぶ際のコツとしては、天井の色を壁よりも明るい色にすることです。
天井の色を壁よりも明るめにすることで、部屋が広く見える効果がありますよ。
まとめ
分譲マンションのリフォームは、室内の天井や内装などの専有部分のみおこなうことができます。
リフォームをする際は、事前に部屋を片づけたり、近隣に挨拶をしたりなどの準備をしておくとスムーズです。
リフォームをおこなう前に、管理規約の確認と管理組合への申請も忘れないようにしましょう。
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