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住宅を建築するときに儀式!地鎮祭・上棟式・竣工式の流れをご紹介

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日本で住宅を建築するときは、着工時~完成時におこなう儀式として「地鎮祭」「上棟式」「竣工式」があります。
これら儀式は三大祭式と呼ばれ、おこなうと縁起が良いとされています。
今回は、注文住宅を検討中の方に向けて、住宅を建築するとき儀式の流れとかかる費用についてご紹介します。

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住宅を建築するときの儀式①地鎮祭

住宅を建築するときの儀式①地鎮祭

地鎮祭とは、新築の住宅を着工時に、土地の神様に住宅の建築工事が安全に進むように願う儀式のことです。
地鎮祭は、住宅建築前の更地の四隅に青竹を立てて、しめ縄で囲んで祭場をつくり、神主に依頼する神式が一般的です。
地鎮祭をおこなう日は、六曜か十二直(じゅうにちょく)の吉日を選ぶことが一般的です。
参列者は、施主、設計者、棟梁、現場監督などの工事関係者になります。
基本的に、神主への依頼や地鎮祭の準備などは施工会社がおこないます。

地鎮祭の目的

地鎮祭は、新築工事の安全と施主一家の子孫繁栄をその土地の氏神さまに祈願することを目的とします。
無宗教だったり他宗教だったりする場合は、儀式をおこなう必要性があるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
地鎮祭をおこなうかどうかは、施主が決めることができます。
儀式の形式も、仏教やキリスト教など宗派に合わせて柔軟に変更することも可能です。
ご近所さんや工事関係者との交流にもなるため、あくまで1つのイベントと捉えておくと良いでしょう。

地鎮祭の費用

地鎮祭にかかる主な費用の相場は、以下のとおりです。

●神主への謝礼金:約2万~3万円
●お供え物代:約1万円
●粗品:約2,000円~3,000円/1個
●神主へのお車代:約5,000円~1万円


神主へ謝礼金を渡す際は、のし袋に初穂料または玉串料と記載します。
お供え物は、お酒や塩、お米などになります。
粗品は、近隣住民へのあいさつ回りの際に渡すものでタオルやお菓子などが一般的です。
ただし、地鎮祭は施工会社が準備をおこなうため、費用は現場諸経費に含まれるケースが多いです。
費用を抑えたい場合は、工事関係者だけでおこなう略式もあります。
なお、基本的に地鎮祭ではお祝儀が不要です。

地鎮祭の流れ

地鎮祭は、主に以下の流れで執りおこなわれます。

●開会の儀
●お供え~祝詞
●四方祓い
●地鎮の儀(鍬入れの儀)
●玉串拝礼


開会の儀では、神主が参列者やお供え物を清め払いします。
続いて、神主が祭壇にお供え物を献上し、祝詞(のりと)をあげるため、参列者は起立して工事の安全を祈願します。
四方祓い(しほうはらい)では、神主が敷地の中央と四隅を歩き、米や御神酒などで清めます。
地鎮の儀では、施主も参加し、祭壇の横に盛られた砂山に掛け声をかけながら鍬を入れます。
玉串拝礼の際は、参列者が順番に玉串(紙垂や木綿をつけた榊の枝)を持って祭壇に捧げます。
その後は、神主がお供え物を下げて一同起立して神様をお見送りし、安全を祈願して献杯します。
地鎮祭の当日の服装は、とくに決まりはありませんが、男性はスーツなどを、女性は男性の服装に準じたものを選ぶようにしてください。

住宅を建築するときの儀式②上棟式

住宅を建築するときの儀式②上棟式

上棟式は、住宅の骨組みが完成したときにおこなう儀式です。
上棟式をおこなう日は、地鎮祭と同様、六曜か十二直の吉日を選びます。
また、上棟式は、基礎工事が完了した時点で、すぐに日取りを建築会社の担当者と決めることをおすすめします。
理由は、基礎工事が終わると、上棟まではあっという間にきてしまうためです。
棟上げや建前とも呼ばれ、一般的に神主ではなく棟梁や現場監督などが上棟式を執り進めます。
参列者は、施主一家や工事関係者になります。

上棟式の目的

上棟式は、神様に対して工事が順調に進んでいることへの感謝と引き続き完成まで安全に工事をおこなうことができるように祈願するのが目的です。
地鎮祭と比べると宗教色は薄く、工事関係者と棟上げできたことを祝う式典となります。
上棟式の後は、直会(なおらい)という宴会をおこなうことで、工事関係者を労い、コミュニケーションを図る良い機会となります。

上棟式の費用

上棟式にかかる主な費用の相場は、以下のとおりです。

●工事関係者へのご祝儀:約3万円~7万円
●お供え物:約1万円
●お弁当代:2,000円/1人
●餅投げ:約2万円


以上、上棟式の費用は、トータルで10万円ほどかかります。
餅投げをおこなう場合、追加で2万円ほどの費用が追加でかかります。
なお、ご祝儀は棟梁に約1万円~3万円、現場監督や設計士に約5,000円~2万円、そのほかの職人に5,000円ほど渡すのが一般的です。
お供え物は、お米やお酒などを用意します。
上棟式は、工事関係者が棟上げの作業を朝からおこないます。
そのため、昼食として仕出しの弁当も用意しますが、お菓子と飲み物だけのケースもあります。
また、地域によっては、上棟式の後に近隣の方を招いて、建物の屋根などから、餅投げをおこなうこともあります。
しかし、餅投げは、費用がかかるため、近年はやらないところが多くなってきています。

上棟式の流れ

上棟式の流れは、以下のとおりです。

●棟梁が棟木に幣串や破魔矢を飾る
●四方固めの儀
●工事の安全を祈願
●施主の挨拶~職人の紹介
●手締めでお開き


上棟式は、午後3時ごろから始まるのが一般的です。
上棟式は、棟梁が幣串(へいぐし)や破魔矢(はまや)を棟木(むなぎ)のもっとも高い場所に飾るところから始まります。
四方固めの儀では、棟梁が建物の四隅の柱に酒や米をまいて清めます。
続いて、祭壇に向かって工事の安全等を祈願し、参列者全員で二礼二拍手一礼をおこないます。
その後は、施主が挨拶してから乾杯し、工事関係者が1人ひとり挨拶をおこないます。
最後に、参列者でリズムを合わせて、手締めをおこない、上棟式が終了です。
服装はとくに決まりはありませんが、スーツやジャケットなどのフォーマルな恰好が一般的です。
また、建築現場は、足元が悪いこともあるため、スニーカーを履くことをおすすめします。

住宅を建築するときの儀式③竣工式

住宅を建築するときの儀式③竣工式

竣工式は、建物の建築が完成したときにおこなう儀式です。
工事関係者や施主の取引先が参列し、主に神事でおこなわれます。
ただし、一般の住宅でおこなわれるケースは少なく、企業の建物が完成したときにおこなわれることが多いです。
竣工式の日取りは、大安・友引・先勝の午前が理想的といわれています。

竣工式の目的

竣工式は、建物が無事完成したことを祝い、神様に今後も安全に暮らしていけるように祈る目的でおこなう儀式です。
ただし、新築住宅の場合は必ずしも必要ではない儀式で、竣工式をおこなうかどうかは施主の判断になります。
また、竣工式は家族や親類だけでおこなっても問題ありません。
儀式を省略して、工事関係者への感謝と労いのために宴会形式でおこなわれることもあります。
竣工式をおこなうかどうかは、予算を見て判断すると良いでしょう。

竣工式の費用

竣工式にかかる費用は以下のとおりです。

●神主への初穂料:約3万円
●関係者へのご祝儀:5,000円/1人
●引き出物:1,000円/1人


参加人数にもよりますが、宴会費なども合わせるとトータルで10万円ほどはかかります。

竣工式の流れ

竣工式は、住宅の引き渡し日や引っ越し後におこなわれることが多くあります。
また、竣工式は、なるべく竣工から期間を開けずにおこなうのがおすすめです。
竣工式で神事をおこなう場合の主な流れは、以下のとおりです。

●手水の儀
●神主による祓い清め
●降神の儀~祝詞
●土地の祓い清め
●玉串奉奠


手水の儀(ちょうずのぎ)では、参列者一堂が手水桶の水で心身を清めます。
続いて、神主による祓い清めがおこなわれ、降神の儀(こうしんのぎ)で神様をお呼びします。
祝詞をあげたあとは、紙と麻を細かく切った切麻にお米とお塩を混ぜたもの「切麻散米」を土地の四方に撒いて土地を祓い清める流れです。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)では、土地の安定と工事関係者の守護を祈願し、関係者でご神酒をいただいて神事は終了します。
竣工式は、神事のため、招待する施主の服装は、略礼服以上の服装がおすすめです。
ただし、神事をおこなわずに、工事関係者を招いて宴会のみをおこなう場合は、会場に合わせた服装でも問題ありません。
竣工式に関係者を招待するときは、相手先のスケジュールも確認しておこなうことが大切です。

まとめ

住宅を建築するときは、着工時に「地鎮祭」、建物の骨組みが完成時に「上棟式」、建物完成時に「竣工式」の儀式をおこなうのが一般的です。
しかし、必ずしも儀式をおこなう必要というわけではないため、施工会社と相談して、予算の範囲内でおこなうことをおすすめします。
また、竣工式については、一般住宅では開催しないケースも多いです。

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