キッチンの便利な床下収納!メリット・デメリットと注意点を解説
家族で暮らすマイホームを購入するときは、設備の1つとしてキッチン周りの収納も気になりますよね。
そこで今回は、キッチンの床下収納とは何か、メリット・デメリットや注意点を解説します。
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床下収納とは、家の床下の空間を利用した収納スペースのことを指します。
キッチンに設置されることが多く、床の一部分を四角に切り抜いた蓋を開けると収納スペースが表れる形です。
建築基準法上、床の高さは地面から45㎝以上と定められているため、家を建てる際は床下収納を設けることで床下の空間を有効活用できます。
明治時代には、梅干しや味噌などの保存食の収納場所として活用されていました。
しかし、現代では、キッチンアイテムや非常食の収納場所としても活用されています。
床下収納の種類とは
床下収納は、以下の3種類に分かれます。
●固定式
●スライド式
●扉式
まず、固定式の床下収納は、キッチンの床下収納のなかでもっとも多いタイプです。
取っ手のついた蓋を開けると、プラスチックの収納ボックスが1つだけ設置されています。
固定式の床下収納には、浅いタイプと深いタイプがあり、深いタイプであれば、調味料のストックやお酒などを保管できます。
スライド式の床下収納は、複数の収納ボックスが連結して設置されているタイプです。
開口部は1つですが、スライドさせることで複数の収納ボックスを利用できます。
スライド式の場合、重いものを入れると、スライドしにくくなるため、乾麺などの保管に向いています。
扉式の床下収納は、蓋を扉のように開け閉めでき、片手でも簡単に開けることができます。
しかし、扉式は、開口部が狭くなりやすいため、取り出しやすい小物の保存に向いています。
床下収納の設置費用とは
床下収納の本体価格は容量によって異なります。
幅600mm、容量110Lのものであれば1万~2万円ほど、幅1,200mm、容量220Lのものであれば2万~4万円ほどです。
一般的な住宅に、後付けで床下収納を設置する場合は、数万円で済むケースがほとんどです。
しかし、床の補強工事も必要な場合は、数十万円かかる場合もあるので注意が必要です。
床下収納が欲しい場合は、最初から付いている家を購入するのがおすすめです。
床下収納の有無は、間取り図で確認できますよ。
キッチンの便利な床下収納!床下収納のメリット・デメリット
注文住宅の購入を検討している方は、キッチンに床下収納を設置したほうが良いかどうか迷うところでしょう。
床下収納のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
床下収納のメリット
床下収納の最大のメリットは、キッチンの場所を取らずに収納スペースを確保できる点です。
キッチン周りは、冷蔵庫や電子レンジ、食器棚とただでさえ置くものが多くてスペースが狭くなりがちですよね。
しかし、災害時の非常食や食料品のストックなどを保存する場所も確保したいところです。
その点、床下収納は床下のデッドスペースを収納場所として有効活用できるため、便利です。
また、床下収納は蓋を閉じれば見えないため、来客の際に生活感のあるものを隠せるのもメリットです。
さらに、収納だけでなく床下点検口として活用できるメリットもあります。
点検口とは、一戸建ての床下や天井裏などにある開口部のことで、普段見えない場所に異常がないか点検するために設けられています。
床下収納の収納ボックスを取り外せば、点検口としてシロアリ被害や基礎のひび割れが発生していないかを確認することができます。
長期優良住宅の場合、点検口を設ける必要があるため、点検口兼床下収納として設置すれば一石二鳥です。
床下収納のデメリット
床下収納のデメリットは、出し入れがしにくい点です。
収納するたびにかがんで蓋を開け閉めする必要があるため、普段使用するものを置くのは向いていません。
そのため、保存食やストック品などを置く場所として利用することをおすすめします。
また、床下は温度や湿度が変化しやすいため、清潔さを保つために管理に気を配る必要がある点もデメリットです。
湿気に弱いものを置いてしまうと、腐ってしまう可能性もあるため、気を付ける必要があります。
床下収納を設置すると、蓋や扉の部分が少し段差になる点もデメリットです。
床に段差があると、掃除がしにくかったり急いでいるときにつまずきやすくなったりするため、不便に感じる方も少なくありません。
とくに、お子さまがいる家庭では床下収納の段差で子どもが転んだり蓋の開け閉めでけがをしたりしないように気を配る必要があります。
床下収納の開口部分は隙間があると空気や熱が逃げやすく、冬は足元が冷えてしまう点もデメリットです。
そのため、床下収納を設置するときは蓋の裏に断熱材が取り付けられているものを選ぶことをおすすめします。
キッチンの便利な床下収納!利用するときの注意点
マイホームを購入した後にキッチンの床下収納を利用するときの注意点は、以下の5つです。
注意点①湿気対策
床下収納は湿気が溜まりやすいため、湿気対策が必須です。
湿気対策を怠るとカビが生えたり虫が湧いたりする可能性があるため、注意が必要です。
湿気対策としては、収納ボックスに除湿剤や防カビ剤を入れたり、新聞紙を敷いたりする方法があります。
とくに、梅雨の時期は、点検してこまめに除湿剤などを交換するようにすることをおすすめします。
注意点②ホコリ対策
床下収納は、使用頻度が低く、床下にあるため、どうしてもホコリが溜まりやすくなる場所です。
そのため、保存食にホコリが溜まらないように対策する必要があります。
たとえば、蓋つきの収納ボックスを活用したり、定期的に掃除をしたりするのがおすすめです。
注意点③虫対策
床下収納は、ダニなどの虫も発生しやすいため注意が必要です。
虫対策としては、虫除けシートやときどき蓋を開けて換気をすることが大切です。
また、食品などの物を詰め込みすぎると、通気性が悪くなり、カビが発生しやすくなるのも注意点の1つです。
注意点④収納する物
床下収納は収納する物にも注意が必要です。
たとえば、重いものを入れた場合、出し入れ時にしゃがんで取り出すため腰を痛める可能性があります。
また、収納ボックスの耐荷重を超えるものを入れてしまうと、破損してしまう可能性もあります。
とくにお米は重くて湿気に弱いため、床下収納は保存場所に向いていません。
食料品をストックするために利用するとしたら、カップ麺や缶詰などの鎖にくい食品が適しています。
また、お鍋やホットプレートなどの使用頻度の低いキッチン用品を入れておくのもおすすめです。
スプレー缶やガス缶を入れるときは、缶が錆びて劣化するリスクがあるので注意が必要です。
防災グッズを入れるときは、地震が起きたときに食器棚が倒れて床下収納が開けられなくなってしまう恐れがないか確認の確認が必要です。
注意点⑤収納の仕方
床下収納にストック品などを収納するときは、出し入れしやすいように工夫することをおすすめします。
たとえば、上から見たときに何があるかわかりやすいように仕切りを設けて整理したり、取っ手のある入れ物を活用したりする工夫をすれば、使いやすくなります。
ファイルボックスを活用して収納品を分けると、何がどこにあるかわかりやすいうえ、取り出しやすくなります。
まとめ
キッチンの床下収納は、場所を取らずに非常食などを保管できるうえに点検口としても活用できるメリットがあります。
一方で、湿気が溜まりやすく、出し入れに手間がかかりやすいデメリットもあります。
マイホームを購入する際は、ぜひこの記事を参考にキッチンスペースに床下収納を付けるかどうかご検討ください。
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